開催期間:2002年2月8日〜24日
実施競技種目数:7競技78種目
参加国・選手数:77の国と地域・2517人
アメリカで開かれる冬季大会は1980年のレークプラシッド以来22年ぶり4度目で、史上最多。夏季大会との通算では8回目で、これまた史上最多。実施種目はボブスレーに男女のスケルトン、女子2人乗りが登場したのをはじめ、計10種目が長野大会より増えた。
「9.11」(米同時多発テロ)から5ヶ月後の国際大イベントとあって、厳戒態勢が敷かれたが、何事もなく大会は無事終了した。
しかし、9.11のニューヨーク世界貿易センタービル跡(グラウンド・ゼロ)で発見された、ぼろぼろの星条旗を、アメリカは開会式の入場行進に持ち込んだ。また、ブッシュ大統領が開会宣言でオリンピック憲章の規定に反して、「誇り高く、自信に満ち、感謝の念にあふれた国を代表して」という文言を勝手に付け加える一幕があった。


フィギュアスケートのペア決勝では、フランスの女性審判が採点に手心を加え、ロシア組みに高い点をつけるという、前代未聞の“不正事件”が起きた。(9人の審判中、このフランス人を含む5人がロシアを1位と判定、ロシア優勝)審判自身が「自国の連盟に圧力をかけられ、心ならずも従った」と告白して明らかになったもので、同審判は後になって発言を取り消したが、国際スケート連盟(ISU)はフランス連盟会長と同審判を3年間の資格停止処分とし、採点法の改善に乗り出した。一方、オリンピックの主催者IOCは2位に終わったカナダ組にも金メダルを与えるという、これも前代未聞の非常措置をとった。
日本は、アイスホッケーを除く6競技に出場。前回の長野よりは内輪に「金メダル3、銀・銅合わせて10個」の目標を立てた。
109名の男女選手の中には優勝経験者6、メダル保持者9人が含まれていた。しかし、半面では選手層の新旧交代がうまくいかなかったこと、ジャンプ陣が新ルール(スキー板の長さが身長プラス80cmから、身長の146%に変わった)にうまく対応できなかったことなどもあって、獲得メダルはスピードスケート500mの清水宏保の銀、スキー・フリースタイル女子モーグルの里谷多英の銅、計2個という結果にとどまった。ただ、4位〜8位の入賞数は25で、長野の23をわずかだが上回った。
写真提供:アフロ・フォトエージェンシー(JOCオフィシャルフォトエージェンシー)
1.オリンピックの誕生
2.近代オリンピックの始まり
3.激動の時代を迎えたオリンピック
4.聖火よ、永遠に世界を照らせ
5.第18回 長野冬季大会
6.第27回 シドニー大会
7.第19回 ソルトレークシティー冬季大会
第19回 ソルトレークシティー冬季大会