OLYMPIAN2017
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15ムなどで息抜きはしますけど。——そうなんですね。最近はどんなゲームをするのですか。宇野 スマートフォンのゲームがほとんどです。以前はゲームに熱中した時期もありましたが、自然とスケートのほうがやりたいと思うようになりました。数年前まではスケートに対して少し義務感もありましたが、いつの間にか本当に心から楽しいと思えるようになって、すっかりスケートにはまっていました。——そんなふうにはまってしまうフィギュアスケート、宇野選手が感じる魅力は何でしょう。宇野 僕は、勝負事がすごく好きで。技術面と芸術的な部分と、両方が合わさったスポーツなので、その両面を見て楽しんでいただけたらなと思います。——平昌オリンピックまで、あと1年。改めて目標や抱負を教えていただけますか。宇野 今シーズン大事にしてきたのが、攻める気持ち。オリンピックシーズンも、挑戦できること全てに挑戦して、自分の気持ちに負けずに最後まで攻め続けて、いい結果を残したいと思っています。——かつて、「オリンピックは目標だが、実は通過点だと思っている。心に残るスケーターになることが目標」とお話されていたことがありましたね。宇野 通過点とは言いながらも、自分の現在位置はあまり考えていないです。それこそ、オリンピックという舞台が通過点という言い方が正しいかは分かりませんが、あくまで一つの試合だと思って、あまり気負い過ぎずに挑みたいです。他の試合も含めて、目の前のことを一歩一歩やっていきたいという気持ちは変わらないですね。宇野 昌磨(うの・しょうま)1997年12月17日生まれ。愛知県出身。5歳時に浅田真央選手に声を掛けられてフィギュアスケートを始める。2012年インスブルックユースオリンピック男子シングルで銀メダル獲得。14年全日本ジュニア選手権初優勝。14-15シーズンジュニアグランプリファイナルで総合優勝、世界ジュニア選手権初優勝を果たす。16年グランプリファイナルでは2年連続で銅メダルを獲得、全日本選手権で初優勝。17年札幌アジア大会で金メダル、同年世界選手権では銀メダルを獲得。トヨタ自動車(株)/中京大学所属。インタビュー(2015年)Photo/尾関 裕士

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