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2026年オリンピック冬季競技大会 開催地の立候補プロセスに札幌市が参加

カテゴリ:オリンピック
2017.12.01
2026年オリンピック冬季競技大会 開催地の立候補プロセスに札幌市が参加
会見に出席した山谷吉宏北海道副知事(左)、竹田恆和JOC会長(中央)、秋元克広札幌市長(右)(写真:アフロスポーツ)
2026年オリンピック冬季競技大会 開催地の立候補プロセスに札幌市が参加
会見の前に行われた会談の様子(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)と札幌市は22日に都内で会見を行い、札幌市が2026年オリンピック冬季競技大会の立候補プロセス(『2026年立候補プロセス』)における「対話ステージ」に参加することを発表しました。
 竹田恆和JOC会長は会見で、10月6日付で国内自治体に告知した新たな立候補プロセスの概要と、告知を受けて札幌市から対話ステージへの参加希望があった旨を説明。この日行った秋元克広札幌市長、山谷吉宏北海道副知事との会談で、以下の4点を確認したと述べました。

(1)国際オリンピック委員会(IOC)が立ち上げた『2026年立候補プロセス』の「対話ステージ」に参加する。IOCに対して「対話ステージ」に参加することを伝え、提出が義務付けられている「立候補プロセスへの参加同意書」を提出する。

(2)「対話ステージ」を通じて、IOC専門家と直接情報交換を行う機会を活用し、またIOCが企画している2018年平昌オリンピック冬季競技大会オブザーバープログラムに参加し、視察と検証を行う。

(3)IOCと様々な協議を行い、詳細で具体的な情報を入手し、「オリンピック・アジェンダ2020」に基づく、更なる経費削減を盛り込んだ「大会開催計画書」の作成を行う。


(4)IOCと対話を行う中で、海外情勢の情報収集に努め、2026年オリンピック冬季競技大会の実現性について見極めていく。


 秋元市長は今回の参加表明にあたり、「1972年に札幌が開催したアジア初の冬季オリンピックから継承したレガシーを、ハード、ソフトの両面から最大限活用するとともに、次世代に過度な財政負担を残すことなく、環境にも配慮した持続可能な大会にすることを目指したい」と説明。正式な招致活動となる「立候補ステージ」に向けては、「対話ステージの中で、海外情勢などの情報収集を行いながら、招致の実現可能性について総合的に見極めていきたい」と述べました。

 山谷副知事は「対話ステージを通じてIOC、JOCのご指導いただきながら、札幌市と一緒に計画作りを進めて参りたい」と述べるとともに、招致への機運を盛り上げる取り組みとして、オリンピアン・パラリンピアンの育成、さらには東京2020大会の成功を札幌冬季オリンピック招致につなげるための組織作りなどを紹介。「北海道の将来につながる、そうした冬季オリンピックの開催に向けて、全力で取り組んでいきたい」との考えを示しました。


<2026年オリンピック冬季競技大会 立候補プロセスについて>
 IOCは2017年9月29日、2026年のオリンピック冬季競技大会(2026年大会)開催地選定における新たな立候補プロセスをすべての国内オリンピック委員会(NOC)に発信。2026年大会の開催地選定は「対話ステージ(Dialogue Stage)」と「立候補ステージ(Candidature Stage)」の2つの段階に分けて行われます。

・対話ステージ:2017年9月〜2018年10月
大会開催に関心のあるNOCと都市が、IOCと協議・調整しながら情報収集を行い、大会開催運営について必要な情報を得る。

・立候補ステージ:2018年10月〜2019年9月
2018年10月のIOC総会にて承認を受けた都市が立候補都市として、必要な活動を行う(最終的に2019年9月のIOC総会で開催都市が決定)。





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