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JOCの就職支援「アスナビ」:茨城県と説明会を共同開催

カテゴリ:就職支援
2017.03.29
JOCの就職支援「アスナビ」:茨城県と説明会を共同開催
プレゼンを行った(左から)杉原賞紀選手、森下大地選手、竹澤隼選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:茨城県と説明会を共同開催
滑川雅之副参事(左)、星野一朗JOC理事(写真:アフロスポーツ)

 公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は3月14日、オークラフロンティアホテルつくば(茨城県・つくば市)で、トップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」の説明会を開催しました。

 アスナビは、オリンピック・パラリンピックや世界選手権などを目指すトップアスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、企業の就職支援を呼びかける活動です。2010年から各地域の経済団体、教育関係機関に向けて本活動の説明会を行い、これまでに来春入社予定選手含め101社/団体147名(2017年3月14日時点)の採用が決まりました。

 茨城県では初開催となる今回の説明会は、第74回国民体育大会茨城県競技力向上対策本部と共同で行われ、12社23名が参加しました。

 最初に主催者を代表し、茨城国体・障害者スポーツ大会局競技式典課副参事の滑川雅之氏が登壇し、山口やちゑ茨城県副知事のメッセージを代読。その中で、県として競技力向上のために社会人選手の雇用が重要であり、同県内企業にこれまでに6名、来年度は13名の選手が採用されることを紹介。「県では引き続き茨城国体で活躍が期待される選手や企業を全力で支援してまいりますので、皆様におかれましてもご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます」と訴えました。

 続いて、星野一朗JOC理事があいさつし、トップアスリートが世界で活躍するためにはハード面のみならず、経済面での安定が必要不可欠であると語り、「皆様の日々のサポートが、トップアスリートを育てていきます。お集まりいただいた皆様にも、ぜひチームニッポンの一員に加わっていただきたい」と呼びかけました。

 次に八田茂JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが、雇用形態や給与水準、勤務スケジュール、配属部署、国際大会での社名の使用などの概要を、資料をもとに説明しました。


JOCの就職支援「アスナビ」:茨城県と説明会を共同開催
採用事例紹介を行った株式会社市進ホールディングスの七戸仁副本部長(写真:アフロスポーツ)
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フェンシングの千田健太さんが応援メッセージ(写真:アフロスポーツ)

 採用企業の事例紹介では、バレー・ビーチバレーの藤井桜子選手、アイスホッケーの岩原知美選手の2名が所属する株式会社市進ホールディングス統括本部副本部長の七戸仁氏が登壇。アスリートを採用するに至った経緯や業務実態、2月に北海道・苫小牧で行われ、岩原選手が出場した女子アイスホッケーの平昌オリンピック最終予選での応援の様子などを紹介しました。

 当初は、会社として選手採用の意向はなかったものの、アスナビ説明会での藤井選手と岩原選手の前向きさ、競技へのひたむきさに感動し、採用を決意。七戸氏は「アスリートを採用するのは(会社の)全員がOKしてくれるわけではないかもしれない。私のできる範囲で最大限、やらせていただきましたが、最後は社長が決断をしてくれたので感謝しています。おかげで平昌オリンピック決定の感動を味わうことができました。皆さんにもぜひこの感動を味わってほしい」と語りました。

 続いて行われたオリンピアンからの応援メッセージでは、2012年ロンドンオリンピックのフェンシング男子フルーレ団体銀メダルの千田健太さんが登壇。千田さんはロンドンオリンピック後にいったんは競技を離れたものの、東京2020大会の招致活動への参加をきっかけに競技続行を決意し、アスナビを活用して出身地である宮城県・気仙沼市に本社を構える「株式会社阿部長マーメイド食品」に就職。昨年秋に現役を引退し、現在は筑波大学大学院で学んでいます。

 千田さんは、地元企業の顔として販売促進のパンフレットやポスター、動画に出演したほか、フェンシング教室で子どもたちを指導するなど、競技だけでなく、所属企業の一員としても積極的に活動しました。

 現役時代は「結果も大事ですが、そのほかにもいろいろとできることを考えてきました」という千田さん。最後に参加企業に向けて「アスリートだけでは何が貢献できるか分からない部分もたくさんあると思いますので、企業の代表の方にも、どうしたらアスリートが会社に貢献できるのかを一緒に考えてもらって、上手に利用していただけたらと思います」と支援を呼びかけました。

 最後に、就職希望アスリート3名がプレゼンテーションを実施。スピーチをはじめ、映像での競技紹介や競技のデモンストレーションなどで、自身をアピールしました。


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森下大地選手(写真:アフロスポーツ)

■森下大地選手(陸上競技/砲丸投)
「私は砲丸投を中学1年生から始めて今まで10年間やってきました。大学では自己ベストを3メートルほど更新して17メートル54、世界大会出場の標準記録まであと3メートルというところまで来ています。3メートルは遠いと感じられるかもしれませんが、まだまだ技術が未熟なので、それを改善していけば十分に世界を狙える立ち位置にいると確信しています。

 トライアンドエラーを繰り返してトレーニングを確立させていく中で、数多くの失敗も経験しました。しかし、この失敗を私はマイナスではなくプラスに捉えることにしています。失敗することによって、次にどう進めていくのかという成長の過程が描けるからです。また、陸上競技を通じて人間関係の難しさや、人を成長させることの難しさについても学ぶことができました。

 これらの貴重な経験を、これから社会人と競技者という2つの立場を両立させるために生かしていこうと考えています。もし採用していただけましたら、このように常に新しいことに挑戦し続け、高い目標を持って競技に打ち込んでいこうと考えています。また社員の皆さんに感謝の気持ちを忘れずに持ち、会社に貢献していくつもりです。東京2020大会とその後の世界選手権まで、私の挑戦にぜひお力添えをお願いいたします」


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竹澤隼選手(写真:アフロスポーツ)

■竹澤隼選手(射撃/ライフル射撃)
「私はライフル射撃という国内では非常に珍しいスポーツに取り組んでいます。他のスポーツと違い動かない競技なので、メンタルコントロールがとても重要になります。また銃を扱う競技であるため、競技以外の行動にもとても責任が伴います。小さな標的を打ち抜く競技なので、少しのブレが命取りになります。そのため、私は一定の精神状態を保つべく、普段の練習から自分の精神状態の変化に気を配れるよう、気をつけています。

 私の次の目標はオリンピックでの金メダル獲得です。すぐには結果が出ずとも、努力を続けていくことこそが勝利への一番の近道だと思っています。今年、就職活動を行うにあたり、「アスナビ」にエントリーし、競技と業務を両立しながら東京オリンピックを目指すことにしました。現在はまだ未熟ですが、努力を重ねていくことによって、必ず目標に近付き、結果を重ねていくことができると思います。また、私が目標に向かって努力していく過程で、企業様や地元・茨城、つくばの方々に活気を感じていただくことを目標に努力していきたいと思っています。スポーツ選手を応援したいと思ってくださっている企業様の中に、自分を応援してくださる企業がいらっしゃいましたらうれしいです」


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杉原賞紀選手(写真:アフロスポーツ)

■杉原賞紀(トライアスロン)
「私がトライアスロンを始めた理由は、昔から走ることが好きで、水泳も習っており、自転車での移動も多く、自然と3種目に触れる機会が多い環境で育ったからです。また、近くにトライアスロンのクラブチームがあったこともあり、この競技を本格的に始めました。

 私は『継続は力なり』という言葉が好きです。大学のトライアスロン競技部の監督はオリンピックに4大会連続で出場し、日本選手権で10勝された経歴のある方(田山寛豪選手)です。監督を信じ、どんな状況でもトレーニングを継続し、試行錯誤を繰り返してきました。そのおかげで徐々にパワーやスタミナなど身体面で成長し、メンタル面でも自信が付いて、効率の良い動きができるなど、技術面においてもさらに成長して競技力が上がってきました。近年の成績は、一昨年の日本選手権で8位入賞、昨年はアジアU23選手権で2位、国体で5位入賞を果たしました。継続することができたからこそ今の自分があると思っています。

『継続は力なり』。この言葉を胸に、私は大学卒業後も企業に所属して、ここ茨城県を練習拠点として、競技に取り組んでいきたいと考えています。2020年東京オリンピックで男子初の入賞、2024年のオリンピックで日本人初のメダルを獲得することが私の目標です。私が夢に向かって挑戦する姿を間近に感じていただき、私がオリンピックに出て活躍することで、企業の皆様に『必ず夢は実現できる』ということを、私自身が証明していきたいと思います。ぜひ私を採用してください。本日はこのような機会をいただきありがとうございました」

 説明会終了後には、選手と企業関係者との名刺交換、情報交換会が行われ、企業と選手がそれぞれ交流を深めました。





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