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JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催

カテゴリ:就職支援
2016.10.05
JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
プレゼンを行った5選手。左から杉本幸祐選手、山中祥輝選手、貫井亜沙菜選手、藤野大樹選手、神野愼之助選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
星野一朗JOC理事(左)、塩川修埼玉県副知事(写真:アフロスポーツ)

 公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)は9月21日、埼玉県のパレスホテル大宮で、トップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」の説明会を行いました。

 アスナビは、オリンピック・パラリンピックや世界選手権などを目指すトップアスリートの生活環境を安定させ、競技活動に専念できる環境を整えるために、企業の就職支援を呼びかける活動。2010年から各地域の経済団体、教育関係機関に向けて本活動の説明会を行い、これまでに80社/団体112名(2016年9月21日時点)の採用が決まりました。

 今回の説明会は、初めて埼玉県との共催で行われ、44社57名が参加しました。

 最初に、主催者を代表して星野一朗JOC理事が開会のあいさつに立ち、リオデジャネイロオリンピックで日本代表選手団が史上最多41個のメダルを獲得したことを報告。その上で「トップアスリートが世界の舞台で活躍していくためには、練習場や宿泊・食事施設のハード面のみならず、経済的な観点からも競技に打ち込める環境が必要になってきます。本日は2年後の平昌オリンピック、そして4年後の東京オリンピックで主役になる可能性を秘めたアスリートが登壇いたします。ぜひ選手たちの夢をかなえるために、皆さまのお力をいただければと思っております」と支援を呼びかけました。

 続いて、埼玉県の塩川修副知事が登壇。「今日は高い志を持ったトップアスリートの皆さんたちがオリンピックにかける熱い思いを語ってくれます。選手の皆さん、企業の皆さんにとって有意義な時間になればと思います」と、埼玉県の企業と選手たちの良いマッチングが生まれることに期待の言葉を述べました。

 次に八田茂JOCキャリアアカデミー事業ディレクターが、雇用形態や給与水準、勤務スケジュール、配属部署、国際大会での社名の使用などの概要を、資料をもとに説明しました。


JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
「成績で企業に貢献したい」と語った矢澤亜季選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
伊藤華英さんが応援メッセージ(写真:アフロスポーツ)

 採用企業の事例紹介では、2015年2月に矢澤亜季選手(カヌースラローム/リオデジャネイロオリンピック出場)を採用した昭和飛行機工業株式会社の福持克之助常務取締役が、矢澤選手を採用した経緯や勤務状況、応援体制などを説明。トップアスリートを採用することでより一層強くなった社内の一体感、より密になった地域社会とのコミュニケーション、マイナースポーツの普及など、相乗効果が生まれた点を報告しました。また、この日は矢澤選手が同席しており、「私は大学卒業後1年間は就職が決まらない中、将来への不安が大きく、競技から1度離れようかと迷っているときにアスナビを通じて現在所属している会社と出会いました。入社してからは会社や地域の方々のたくさんの応援があり、また、競技中心の生活を送らせていただいていることで、競技や将来への不安もなくなりました」とアスナビを通じた企業との出会いが今の競技生活につながっていることを述べると、「このような競技生活を送らせていただいていることに感謝して、これからも大会でいい結果を残し、成績で会社に貢献していきたいと思っています」と力強く語りました。

 続いて行われたオリンピアンからの応援メッセージでは、地元出身で2008年北京、2012年ロンドンオリンピックに出場した水泳・競泳の伊藤華英さんが登壇。アスリートとしての経験から「アスリートは社会人としてはまだまだかも知れませんが、企業さんが一緒に育てていくというところに醍醐味があります。そして、アスリートは一人では戦えません。皆さんに応援されることで頑張りますし、そのプレッシャーと期待の中で勝ち抜くことができるのがアスリートですので、皆さんの精神的な部分にも補助されればと思っています。採用された選手たちはきっといい人間として、アスリートとして頑張ってくれると思います」と協力を訴えました。そして「スポーツ産業という面でももっと稼げる日本になってほしいと思っていますし、スポーツの価値が上がると同時にアスリートの価値、ブランドが上がることで、日本の社会でスポーツというものにもっと目を向けてもらえるチャンスじゃないかなと思います」と、アスナビを通して今後の日本におけるスポーツ産業がますます発展していくことに期待しました。


JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
山中祥輝選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
貫井亜沙菜選手(写真:アフロスポーツ)

 最後に、就職希望アスリート6名がプレゼンテーションを実施。スピーチをはじめ、映像での競技紹介や競技のデモンストレーションなどで、自身をアピールしました。

■山中祥輝選手(水泳・競泳)
「私は3歳からスイミングスクールに通い、2004年アテネオリンピックで優勝した北島康介選手を見て、自分もオリンピックで金メダルを取って北島選手のようになりたいと思いました。私の強みは目標に向かい、考え、行動すること、つらいときでも諦めないことです。この強みを生かし、競技だけではなく企業に貢献できるよう努力いたします。卒業後も中京大学で競技を続けながら、コーチや選手、スタッフと一緒にどんな厳しい練習にも耐え、4年後の東京オリンピックでメダルを獲得することを成し遂げたいと思っています。そして、私は仲間と共に切磋琢磨し合える企業に所属したいと考えています。私が全力で競技に取り組んでいる姿を見ていただき、企業の皆さんの活力になれるよう務めていきたいと思います。そして自分自身、人として成長していきたいと思います。ぜひ私を採用してください」

■貫井亜沙菜選手(テコンドー)
「私は大学から競技を始め、小学生時代は空手、中学・高校は陸上部の駅伝で長距離走をやっていました。私はまだまだこれから強くなります。競技歴は短いですが、努力を忘れず、まずは日本代表選手となり東京オリンピックへの出場、金メダル獲得に挑戦していきたいと思います。私の持ち味はパワーです。それは小学生時代に空手で父に厳しく鍛えられたことと、中学・高校の陸上で培った脚力のおかげだと思っています。性格の面では5人きょうだいの長女として育ち、常に自分自身は明るく周りを元気付けるように心がけてきました。企業に入っても周りの雰囲気を明るくできるような存在になりたいと思います。どうかよろしくお願いいたします」


JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
藤野大樹選手(写真:アフロスポーツ)
JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
杉本幸祐選手(写真:アフロスポーツ)

■藤野大樹選手(フェンシング)
「私は6歳のときにフェンシングを始め、23年が経ちます。フェンシング競技を通して本当に多くのことを学ばせていただきました。私は社会人としても競技者としても1つ心がけていることがあります。それは自分自身の能力や価値を最大化するために考え抜くということです。私の競技者としてのラストチャンスは東京オリンピックだと思っています。残る目標は東京オリンピックの舞台で金メダルを取ることです。4年後に訪れる東京オリンピックの舞台でメダルを取るというラストチャンスを応援していただける皆さま、そして最終目標を達成した後には、フェンシングを通して得ることができた成功体験や、また、目標を達成させる能力を次は企業で生かすチャンスをください。戦力となり必ず戦います。まず、そのためにも次の東京オリンピックでメダルを取るチャンスをぜひよろしくお願いいたします」

■杉本幸祐選手(スキー・モーグル)
「小学生のころから父に『イチロー選手のような努力する天才になれ』と耳にタコができるくらい言われ、私の人生にとって努力することは習慣となりました。私はこれからも努力することをいとわず、企業に入社し自分自身も成長しながら、その前向きな努力の姿勢を社員の方々と共有させていただけるような選手になりたいと考えております。平昌オリンピックまであと1年半ですが、今シーズンから代表選考が始まります。1戦、1戦自分のベストを出し、オリンピック出場、メダル獲得を目標に戦っていきます。そのためにも企業のサポートが必要です。努力の天才・杉本幸祐に力を貸してください」


JOCの就職支援「アスナビ」:埼玉県経営者協会と説明会を共同開催
神野愼之助選手(写真:アフロスポーツ)

■神野愼之助選手(スキー・スノーボード)
「私は父の影響から10歳からスノーボードアルペン競技を始め、当時から夢はオリンピックでした。スノーボード競技を通じて、普段の生活や競技生活では培うことができないような、何事も恐れない度胸、一から環境を作り上げる能力、国際文化への適応、得たい結果を得るまでの忍耐力を持つことができました。私の目標は2018年平昌オリンピック、2022年北京オリンピックでメダルを獲得することです。この目標に向かって前向きに努力する姿を社員の皆さまとともに共有し、応援していただければ、私自身の最大の力となります。そして、その期待に応え、社員の皆さまのモチベーションや会社全体の結束力の向上に繋がるように努め、生涯ともにチャレンジしていきたいと思っています」

■三澤夏陽(スケート・ショートトラック)※ビデオプレゼンテーション
「私がショートトラックを始めたきっかけは1998年の長野オリンピックに出場した清水宏保選手の金メダルを見て、スケートがカッコいいと思ったからです。私は現在スケート連盟から強化指定を受けていますが、大学卒業後は働きながら競技を続ける環境がなく、多くの選手は卒業と同時に引退してしまいます。しかし、私はアスナビにエントリーし平昌オリンピックでメダル獲得を目指すことを決意しました。私にはどんな苦難が待っていようとも諦めない力があると思います。私にとっての地元埼玉はサッカーを始めとするスポーツを力強く応援してもらえる場所だと思っています。オリンピックでメダル獲得を目標に、結果にこだわりながら夢を追う姿を皆さんにお見せできるように一生懸命頑張りますので、採用していただけますようぜひよろしくお願いいたします」

 説明会終了後には、選手と企業関係者との名刺交換、情報交換会が行われ、企業と選手がそれぞれ交流を深めました。





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