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リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施

カテゴリ:その他活動
2016.03.25
リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施(写真:フォート・キシモト)
リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
川原貴JOC情報・医・科学専門部会長(写真:フォート・キシモト)

 日本オリンピック委員会(JOC)は3月9日、「平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティング」を味の素ナショナルトレーニングセンターで開催しました。このミーティングは、夏に迫った第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ)に向け、情報・医・科学の観点からコンディショニング対策を中心に情報提供を行うとともに、競技団体(NF)間の情報共有を通して、今後のリオデジャネイロオリンピック対策に向けての具体的取り組みの内容を確認し推進するために行われ、NFの強化スタッフを中心に156名が参加しました。

 開会にあたり川原貴JOC情報・医・科学専門部会長は、「医・科学サポート部門のメンバーを中心に、渡航時間、乗り継ぎ時間、時差対策、暑熱・寒さ対策等の各競技団体が懸念するコンディショニングに係わる事項と現地調査を経て得られた情報やその対策をJOC Conditioning Guide for Rio 2016にまとめ、皆様に配布しております。本日のミーティングの前半はコンディショニングに焦点をあてて、コンディショニングガイドの説明を行い、後半は感染症対策、アンチ・ドーピング、リオデジャネイロの安全対策についての話があります。本日の内容をNFに持ち帰りいただき、出席できなかった関係者、選手たちと共有して、選手が実力を最大限に発揮できる環境を整えていただければと思います」と挨拶しました。


リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
結城匡啓JOC情報・医・科学専門部会科学サポート部門副部門長(写真:フォート・キシモト)
リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
高橋文子JOC情報・医・科学専門部会科学サポート部門員(写真:フォート・キシモト)

 JOC Conditioning Guide for Rio 2016の説明では、JOC情報・医・科学専門部会科学サポート部門の結城匡啓副部門長から主に時差調整について、日本にいる間にできる時差調整方法、移動中の飛行機内での過ごし方、現地に着いてからの睡眠の取り方など具体的な話があり、「オリンピックでは予期せぬ記者会見、抜き打ちドーピング検査など予期しないことが起こりますので、勝つためには逆算して1〜2日の余裕を持ったスケジュールを組んでいただきたい」との説明がありました。
 続いて、高橋文子部門員からは食事についての注意事項が説明されました。食事は光を浴びることの次に、体内時計のリセット作用がある重要な要素。機内食を食べるタイミングや摂取すべき栄養素、現地の水への注意、簡易調理器や日本の調味料を現地に持ち込むことなどが薦められました。


リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
国立スポーツ科学センタースポーツ科学研究部の星川雅子先任研究員(右)と中嶋耕平情報・医・科学専門部会医学サポート部門副部門長(写真:フォート・キシモト)
リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
厚生労働省健康局結核感染症課の杉原淳医療専門職(写真:フォート・キシモト)

 また、国立スポーツ科学センタースポーツ科学研究部の星川雅子先任研究員からは、薬を使っての睡眠のコントロールや、飛行機の中で効果的に睡眠を取るためのアドバイスがなされ、JOC情報・医・科学専門部会医学サポート部門の中嶋耕平副部門長からは、選手村の環境、ドーピング検査の対象期間、予防接種に関する説明が行われました。

 次に、厚生労働省健康局結核感染症課の杉原淳医療専門職から、感染症対策の説明が行われました。特に黄熱とジカウイルス感染症対策に時間が割かれ、それぞれの症状と危険性の説明のあと、黄熱対策については予防接種の推奨、ジカ熱対策としてはディート(※昆虫などの虫除け剤として用いられる化合物)を多く含む虫除けスプレーの使用、長袖長ズボンの着用が薦められました。そして最後に「今後も状況が変わってくるので最新の情報を確認してください」と今後の情報収集を呼びかけました。


リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構教育・情報グループの打谷桂子さん(写真:フォート・キシモト)
リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構教育・情報グループの諸越由佳さん(写真:フォート・キシモト)

 公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構教育・情報グループの打谷桂子氏からは、ロシアのドーピング問題の経緯とその影響が説明され、問題発覚後にイギリスでは「ロンドンオリンピックは破壊された」と報道されたことや、1988年のソウルオリンピックが、どんな選手が優勝したかではなく、ベン・ジョンソン元選手(※カナダの陸上選手。男子100mで9秒79と当時の世界新記録を樹立して優勝したが、その後ドーピングの陽性反応が出て世界記録と金メダルを剥奪)のドーピングの大会として記憶されてしまっていることなどの事例が紹介されました。
 同グループの諸越由佳氏からは、リオデジャネイロオリンピックでのドーピング検査の詳細が説明され、選手・関係者がしっかりと理解して実施することを呼びかけました。


リオデジャネイロオリンピックに向け、平成27年度JOC情報・医・科学合同ミーティングを実施
外務省領事局海外法人安全課の伯耆田修邦人援護官(写真:フォート・キシモト)

 最後に登壇したのは、外務省領事局海外法人安全課の伯耆田修邦人援護官。リオデジャネイロの治安状況について、特に強盗事件が増加している状況を説明しました。対策として、夜間や一人での外出を控えること、外でスマートフォンを使用しないことやかばんを車道側に持たないことなどを挙げ、「拳銃を突きつけられたら終わりです。命が一番大事ですので全部渡してください」とたとえ被害にあったとしても抵抗しないことを強調。緊急時に最新の安全情報が届く「たびレジ」という外務省が行っているサービスへの登録も呼びかけました。





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