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バンクーバー2010


スケート・スピードスケート SPEED

見どころ

監督 今村俊明

前回トリノオリンピックで6大会続けて取っていたメダルをスピードスケートは逃した。今回は、その雪辱を期す大会で目標は、「誰が取ってもいい。色も問わない。メダル4個を目指す」。

期待が高いのは日本がメダルを量産してきた男子500m。二枚看板の加藤条治、長島圭一郎(ともに日本電産サンキョー)はトリノで悔しい思いをした2人。昨季の絶不調を克服した加藤は精神的にたくましさを増し、フォームの完成度を高める長島には安定感がある。さらに第3の実力者、及川佑(びっくりドンキー)は12月に日本記録を更新。前回の4位から上を目指す。

女子は成長株の23歳、小平奈緒(相澤病院)の1000mが楽しみだ。パワーアップの成果が如実で滑りが最後まで力強い。2大会連続出場の吉井小百合(日本電産サンキョー)も調整次第で上位をうかがう技術がある。5度目のオリンピックに挑む38歳、岡崎朋美(富士急行)は500mで持ち前の勝負強さが健在。

そして注目株は北海道・札内中学3年の新星、高木美帆。高い運動能力と天性の流麗な滑りがかみ合い、滑るたびに記録が伸びる15歳だ。スピードと持久力をバランス良く生かせる1000m・1500mでどこまで世界に迫れるか楽しみである。

チームパシュート(団体追い抜き)も期待する種目で、特に女子は今季W杯で2位に入った実績を持つ。長距離のエース穂積雅子(ダイチ)に小平、高木の若手をベテラン田畑真紀(ダイチ)がまとめる。カナダに続く2位集団の一角を占めており、まずは決勝進出を目標としたい。男子は平子裕基(開西病院)、出島茂幸(開西病院)、杉森輝大(吉羽木材)の27歳トリオが軸。入念な準備で呼吸を合わせて上位進出を目指す。

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