MENU ─ ニュース
1997.05.01 オリンピック

ボート競技注目の最大体重改定は見送り

 2月16日、オリンピックのボート競技についての一部ルール変更が、WRC(世界ボート競技連盟)より発表された。

 地元紙の「テレグラフ」によると、ウェントワースホテルで4日間にわたって行われた協議の結果、「WRCは、シドニーのボート施設を『とてもいい』と見なしただけで、何ひとつ重要な結果はなされなかった」とやや期待はずれの結果だった様子。かじの最小重量を5�から増加させることが決定されたが、オリンピックでかじが必要なのは2種目だけなため、結果は世界を揺るがすとは思えないとのこと。

 協議された中で注目の議題は、最大体重制限の問題だった。ボートは、ハイレベルな国が少ないわりに金がかかりすぎる、という理由で、オリンピック・スポーツとしての存続にプレッシャーがかかっている。軽量クルーの最大体重の規定を下げることで、特にアジアやアフリカの国々の参加と競技の発展を助けることができるとWRCは考えたわけだ。しかし、投票の結果は、102票のうち賛成53票と過半数は超えたものの、変更に必要な3分2に満たず、改定は実現されなかった。

 「選手の方から、“規定をそのままにしてほしい”という強い要求があるのです。皆、競技自体の発展ではなく、自分たちの都合だけを考えているからなのですが」
というのは、世界ボート競技団体のマット・スミス氏。

 世界のボート大国である地元オーストラリアは今回の決定を「選手の最大体重の規定を従来のままにすることは、オーストラリアのレベッカ・ジョイスのような選手が、試合前の減量によって体調を崩すことを防ぐことになる」と受けとめている。だが、一方で普及面を考えた場合、ボート競技発展を目指しながら体格的ハンディに悩むアジア諸国にとっては、少し残念なことである。

 

ページをシェア

CATEGORIES & TAGS


オリンピック の最新ニュース

    最新ニュース一覧