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2016.08.18 オリンピック

【リオ・リポート】116年ぶり復活のゴルフ女子、大山選手が魂込めるオリンピックへの熱い思い

【リオ・リポート】116年ぶり復活のゴルフ女子、大山選手が魂込めるオリンピックへの熱い思い
1アンダー発進の大山選手「100点に近いくらい満足いくプレー」(写真:AP/アフロ)

 リオデジャネイロオリンピックの大会13日目。1900年パリ大会以来116年ぶりに復活したゴルフの女子の競技(男子は1904年セントルイス大会以来112年ぶり)が始まりました。日本代表の野村敏京選手は2アンダーで首位とは4打差の11位タイ、大山志保選手は1アンダーの19位タイと、それぞれ好スタートを切りました。

■自分にとってメジャーよりも価値のある大会

 突き抜けるような青空の中、午前7時41分、第2組の大山選手がスタートしました。1世紀を超えてオリンピック競技として復活したゴルフ。特に大山選手はこのことを自分自身にとって、そして女子ゴルフ界にとってのチャンスと捉え、並々ならぬ意気込みを持って臨んでいます。

「この日の丸のウェアを着て、寄せ書きの入った日の丸を見るとすごく力になりました。やっとオリンピックの舞台に立ったんだと思いながら気持ちよくプレーできましたね」

 出だしの1番ホールをボギーでスタートすると、3番もボギーでいきなりの2オーバー。ただ、これは緊張から来るものではなく「自分のスイングが安定しなかったから」と大山選手。「日本を代表して出場しているんですから、今回の目標は常に前を向いてプレーすること。それができた結果、いいパットも入りました」。

 その言葉通り、5番ホールでショットに苦しみながらも3メートルのパーパットを決めると、6番ショートホールは「完ぺきなショット」とこの日初めてのバーディーを奪取。「このあたりからやっと体で打て始めました」と調子は尻上がりに良くなり、9番でバーディーを決めて前半をイーブンパーで折り返し。後半は2バーディー1ボギーとスコアを伸ばして1アンダーで初日を終えました。

「100点に近いくらい満足いくプレーができました。オリンピックっていいですね。日本代表として戦っているという実感がありますし、日本のために頑張ろうって、今までにないくらいに魂を込めてと言うと大げさかも知れませんが、それくらい魂を込めて全力でプレーしました」

 オリンピックは自分にとってメジャーよりも価値のある大会、オリンピックがあったからケガからも復帰できた、とも話した大山選手。「この素晴らしい舞台で経験できたことを東京に向けて後輩や皆さんに伝えていきたいですね」。そのためにも2日目以降の更なるスコアアップを誓いました。

【リオ・リポート】116年ぶり復活のゴルフ女子、大山選手が魂込めるオリンピックへの熱い思い
2アンダーの野村選手は「このスコアならチャンス十分」とメダルへも手応え(写真:AP/アフロ)

■野村選手、丸山コーチともに「チャンスある」

 一方の野村選手も「楽しかったですね。あまり緊張もしなかったです」と上々のフィニッシュ。大山選手同様に1番ホールでいきなりのボギーでしたが、4、5、6、7番と4連続バーディー。後半の11番、12番で「アンラッキーでした」と連続ボギーとなりましたが、14番でこの日5つ目のバーディーを奪って挽回し、2アンダーでのホールアウトとなりました。

「ショットも悪くなかったですし、パットも良かった。初日終わったばかりですが、このスコアなら十分チャンスがあると思います」

 この“チャンス十分”という野村選手の言葉には、丸山茂樹コーチも同意見。「2人とも出だしボギーだったから“ウソでしょ?”と思いましたけど、いやあ、素晴らしいスタートですよ。全体を通して見ると、我慢していればいいことあるかなという雰囲気ですね。かなりチャンスあると思っていますよ」と、メダルも手の届く位置にあると見ているようです。

「オリンピックは夢」と語っていた2006年賞金女王の大山選手と、今季米ツアー2勝の野村選手、残り3日間54ホールの全力プレーに期待です。

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