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1997.11.01 オリンピック

オリンピック施設でクレジットカード使えます

 長野市はオリンピック競技会場のビッグハット(アイスホッケーA)、エムウェーブ(スピードスケート)、ホワイトリング(フィギュア、ショートトラックスケート)、スパイラル(ボブスレー、リュージュ)の4施設について、使用料金、入場料などにカードによる支払システムを導入する。
 オリンピック開催を控え、カードによる支払いが日常化している外国人への利便向上を図るもので、11月ごろの導入を目指している。
 同市内会計課によると、昨年暮れから今年にかけて開かれた前大会で、ヨーロッパの選手から練習での施設使用料のカードによる支払いを求められ、選手、施設担当者とも困惑するケースがあったことが、カード導入のきっかけとなった。
 選手が練習のために施設を使う際、多くの場合は所属するNOC(国内オリンピック委員会)から一括して使用料が支払われるが、個々で支払う国・地域もあり現金を持ち歩かないヨーロッパなどの選手はその場での支払いができなくなるケースが起きた。
 前大会では、帰国後に送金してもらうことで対応したが、手数料がかかる上、何カ月 も送れて入金されることもあって、会計事務にも支障をきたしたという。
 カードシステムの導入は、オリンピック開催都市として、国際化、カード社会への対応を図るもので、必要があれば使用施設の拡大も検討する。
 東京、横浜、京都、奈良などでの多くの外国人が利用する施設はほとんどが民間か第三セクターで運営されているため、自治体がカードによる支払いシステムを導入するのは「恐らく初めて」(同市会計課)という。

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