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長野1998


日本代表選手団結団式・壮行会

壮行会

厳粛な結団式に続いて壮行会が行われた。司会に最終聖火ランナーに決定している伊藤みどりさんが登場、会場はなごやかな雰囲気に包まれた。壮行会では、まず日本代表選手団の面々が競技別に壇上へ。橋本首相からの激励の言葉をいただくなどしたあとで、再び着席。くつろぎながらJOC選手会や著名人の励ましやアドバイスに耳を傾けていた。

日本代表選手団の入場

本大会の聖火リレーランナーの中から、最年長と最年少の聖火ランナーを先頭にして原田副主将と清水旗手、団長らが入場。各競技ごとに一人一人の名前を呼びながらの入場行進だ。選手団全員がそろった壇上では、聖火リレーのトーチを置くスタンドに背が届かない最年少聖火ランナーの松本クンを、原田選手が抱きかかえてあげるほほえましい場面もあった。

橋本龍太郎総理大臣が選手を激励

壮行会には橋本龍太郎総理大臣も選手団を激励するために駆けつけた。長野は橋本総理にとって思い出の場所で「山が好きで、白馬から槍ヶ岳連峰を歩きまわった」という青春時代のエピソードから始まったあいさつは、首相自身が抱いている選手団への期待を感じさせるもの。
選手それぞれが全力を尽くして出場することができたオリンピック。メダルを取ることよりも「ベストコンディションで試合に臨んで、自分に悔いの残らない試合をして欲しい。そしてできることなら自分の記録を書き換える努力をして欲しい」と、選手の立場にたった激励の言葉を送った。あいさつが終わった後もしばらく壇上に残り、選手一人一人に声をかけ握手を交わしていたのが印象的だった。

豪華著名人からの激励メッセージ

各界の著名人からも選手団に向けてビデオメッセージがとどいた。第一線で活躍する人たちだけに、メッセージも個性的。その一部を紹介しよう。


歌手/さだまさし氏
公式メッセージソングを歌わせてもらっているさだまさしです。選手の皆さんは日の丸を背負っているから、妙なところに力が入っちゃって大変だということはお察しします。勝っても負けてもドラマチックな一生懸命さをみんなにみせてください。みんなの元気の素になると思います。


プロ野球・ヤクルトスワローズ/古田敦也氏
勝つことを意識するといい結果が生まれて来ないと思いますので、「自分のできることをしっかり」それだけを考えてやっていただきたいです。最高の舞台でやることを喜びに感じて、精一杯がんばってください。すごく期待しています。



プロゴルファー/丸山茂樹氏
地元の日本でやることにすごいプレッシャーがあると思いますが、そのプレッシャーを跳ね除ける方法を教えたいと思います。プレッシャーがかかったらそれにワクワクすることが大切。プレッシャーを楽しんで、例えば「あ、俺はプレッシャーのかかれる場所にいるんだ」と感じで戦えたら、いい結果が出ると思います。エンジョイしてください。


歌手/F−BLOOD(藤井フミヤさん、藤井尚之さん)
仕事をちょこちょこサボりながらでもテレビを見て応援したいと思います。今回は日本でやると言うことでメダルをバンバン、ボコボコとってもらいたいと思っています。ボクらの応援歌のNHKの長野オリンピック放送テーマソング『シューティング・スター』を聞きながら、がんばってください。あと、こけないでください。(兄弟でかけあい漫才のような楽しいあいさつでした)


札幌大会で活躍したフィギアスケート銅メダリスト/ジャネット・リンさん
母国で開かれるオリンピックへの参加は特別の誇りと満足感を与えてくれます。体と心のすべてを集中させて、一人一人が全力を出しきって下さい。大会の後でも、競技技術の向上をさせることはできますが、オリンピックでしか体験できないことがあります。本番では大会の華麗さ、勝負の厳しさ、友情の大切さを味わってください。みんなガンバレ!


日本代表選手団主将/荻原健司選手
海外遠征のため壮行会に出席できなかった荻原主将からはビデオメッセージが届いた。いつもよりちょっと緊張気味に「おかたい」言葉でのあいさつは、荻原選手がこのオリンピックにかける意気込みが伝わってくるようでした。
私たち複合選手のそれぞれがが順調な仕上がりです。オリンピックでは最高のパフォーマンスを見せられると思います。この長野オリンピックは今まで、経験してきた大会のすべてを出し切り、大胆に、なによりも自分自身と戦い、自分を信じ、ベストを出す大会にしたいと思います。」



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