MENU ─ ニュース
2012.07.26 オリンピック

北島選手、亡きライバルに誓う「精いっぱいの泳ぎを」 競泳代表が開幕前会見

北島選手、亡きライバルに誓う「精いっぱいの泳ぎを」 競泳代表が開幕前会見
記者会見を行った競泳日本代表の(左上から時計回りに)松田丈志、北島康介、入江陵介、星奈津美、寺川綾、平井伯昌ヘッドコーチ=25日、ロンドンの選手村(共同)

 ロンドンオリンピックの競泳日本代表が25日、開幕を2日前に控えて記者会見を行いました。平井伯昌ヘッドコーチ以下、北島康介選手、松田丈志選手、入江陵介選手、寺川綾選手、星奈津美選手の5選手が出席し、現在のコンディションや大会への意気込みを語りました。

 平井ヘッドコーチは直前のチーム状態について「調子の悪い選手はいません」と自信を見せ、「チームの目標である、金メダルを含むメダル8個の獲得に向けて、最後まで頑張っていきたいと思います」と力強く話しました。「初日、2日目で勢いがついていけば、(金メダル3個を含むメダル8個を獲得した)アテネオリンピックと同じように、金メダルを獲れるチャンスがあると思っています」とスタートダッシュに期待を寄せました。

 3大会連続の金メダル獲得が期待される北島康介選手は「ようやく調子が上がってきました。ベストなコンディションで本番を迎えられるようにしたいです」とコメント。今年4月に急逝したライバル、ノルウェーのアレクサンドル・ダーレ・オーエン選手について問われると、「彼とレースがしたかったので、僕自身、彼がこの場にいないのは寂しいです」と話し、「彼の分までとはいかないかもしれませんが、自分にできる精いっぱいの泳ぎをしたいと思います」と健闘を誓いました。

 以下、選手たちの会見でのコメント要旨です。

北島選手、亡きライバルに誓う「精いっぱいの泳ぎを」 競泳代表が開幕前会見
北島選手(写真:アフロスポーツ)

■北島康介選手
 最初は時差ぼけなど体調面で苦しみましたけど、ようやく調子が上がってきました。ベストなコンディションで本番を迎えられるようにしたいです。メドレーリレーまでレースは続くので、チームの目標に貢献できるように頑張りたいと思います。目標はもちろん金メダルです。

(ダーレオーエン選手について)彼が亡くなったのはアメリカで知って、非常に悔しくて残念な思いをしました。彼とレースがしたかったので、僕自身、彼がこの場にいないのは寂しいです。彼がここに来て戦いたかっただろうし、僕も去年彼と一緒にレースをして、彼を目標にここまでやってきたつもりなので、非常に残念な気持ちではあります。彼の分までとはいかないかもしれませんが、自分にできる精いっぱいの泳ぎをしたいと思います。

■松田丈志選手
 今の状態はいい調子で来ています。ここから本番まで自分の気持ち、集中力を高めていきます。チームとしても盛り上がって、戦うチームとして当日を迎えられるように、そちらの方もできる限りのことをやっていきたいと思います。

 最高の泳ぎができるように準備をしてきました。フェルプス選手と戦う準備をしてきたつもりなので、最後の一瞬までしっかり準備をしていい戦いがしたいです。もちろん金メダルを目指して泳ぎたいと思います。メドレーリレーはここにいる2人(北島選手、入江選手)と藤井選手と話して、僕が一番頑張らないといけないと思います。頑張って金メダルを目指していきます。

■入江陵介選手
 ロンドン入りしてから少しずつ調子が上がり始めました。今日の練習でもいいタイムが出て自信もつきました。いい緊張感ですごくワクワクしています。選手村にも慣れてきて、いい環境の中でできています。チームの雰囲気もすごくいいので、最終日のメドレーリレーで有終の美を飾って終われればと思います。

 4年前の北京オリンピックで本当に悔しい思いをして5位でメダルを逃しました。3つのメダルを目標に頑張ってきたので、まずは4年前に出ていない100メートル背泳ぎからメダルを獲って、200メートル、メドレーリレーと続きたいです。最終日のメドレーリレーに関してはアテネ、北京と銅メダルだったので、それ以上を目指して頑張っていきます。

北島選手、亡きライバルに誓う「精いっぱいの泳ぎを」 競泳代表が開幕前会見
寺川選手(写真:アフロスポーツ)

■寺川綾選手
 昨日、一昨日くらいから少しずつ体調が良くなり、コンディションも上がってきました。今のところ気持ちは落ち着いていて、大きな試合前ですが、自分のことを把握できているので、この調子で試合を迎えられたいいなと思っています。個人種目では200メートル背泳ぎをエントリーせず、100メートル背泳ぎだけに絞ったので、その分しっかり結果を残せるように頑張ります。

 100メートルではもちろん金メダルを目指して頑張ります。せっかっくのオリンピックなので決勝で自己ベストを大きく上回れればいいなと思っています。メドレーリレーまでは3日間空くので、そこで体調をリカバリーして最高のコンディションで臨んで、チームに貢献できるように頑張ります。


■星奈津美選手
 段々オリンピックの雰囲気を感じて、少し緊張感も出てきました。今はいい緊張感の中で調整ができていて、昨日くらいから調子が上がってきました。自分は挑戦者として臨みたいと思っているので、しっかり自分のやるべきことをやって、レースができたらいいなと思っています。

 メーンは200メートルバタフライになりますが、最初の100メートルバタフライで予選から自己ベストを狙っていって200メートルにつながるレースをしたいです。200メートルではライバルの選手に少しでも自分の存在をアピールできるように、しっかり戦いたいです。

ページをシェア

関連リンク


CATEGORIES & TAGS


オリンピック の最新ニュース

    最新ニュース一覧