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アテネ2004


第28回オリンピック競技大会(2004/アテネ)への抱負と期待

日本代表選手団団長 竹田恆和技術と能力を最大限に発揮し、最高のパフォーマンスを見せられるよう、選手団一丸となって努力してまいります。

 21世紀最初のオリンピック(夏季大会)となるアテネ大会が目前に迫り、選手のみなさんは最後の調整に入っていることと思います。
 この大会の日本代表選手団に対する国民の期待は、今までになく大きいと感じています。それは、昨年までに行われた数々の世界選手権で日本選手がよい結果を残せたことにあります。しかし世界も切磋琢磨し、力をつけてきているはずです。各選手がここでもう一度たずなを引き締め、選手一人ひとりが持つ最高の技術や能力を最大限に発揮して、最高のパフォーマンスを見せられるように選手団一丸となって努力してまいりたいと思っております。

 日本はオリンピックの夏季大会で、これまでに98個のメダルを獲得してきました。アテネ大会では、開会式の翌日14日に射撃、柔道、水泳などの競技でメダルが期待される選手が登場します。おそらく前半に100個目のメダルを獲得することができるでしょう。はじめにいい成績が出れば、選手団全体の勢いにつながると思います。

 アテネ大会に出場する日本代表選手団の最大の特徴は、女子の活躍が際立っているということです。選手団の男女比でも女子が55%と男子を上回ったのは初の出来事です。
 前回のシドニー大会で出場を逃した女子のチーム競技、バレーボール、バスケットボール、サッカー、ホッケーの4競技が出場権を獲得しました。前回の悔しさをバネにきっとがんばってくれるはずです。加えて女子ソフトボールは連続出場となります。シドニー大会に参加した女子の割合は約44%でしたが、メダル獲得数は女子が男子を上回りました。アテネ大会でも出場数だけではなく、メダル数にもつながる活躍を期待しています。
 男子のチーム競技に関しては、惜しいところで駒を進められなかった競技が多かったのですが、着実に次の北京大会に向けて選手は育ってきています。アテネ大会では野球とサッカーがプロの力を存分に発揮してくれることを期待しています。

 日本のメダル獲得数は、1964年の東京大会をピークに、1996年に行われたアトランタ大会において、我が国のメダル獲得率は総メダル数の1.7%にまで減少していました。シドニー大会で多少の増加がみられたものの、何とか東京大会での数に近づきたい。このような意図で計画されたのが、スポーツ振興基本計画の中のメダル倍増計画、すなわちJOCゴールドプランです。
 JOCゴールドプランでは、このアトランタ大会での数字をベースに、2008年の北京大会と2010年のバンクーバー冬季大会を合わせて、メダル獲得率3.5%を達成するという目標を立てています。アテネ大会はその中間点にあたり、この計画が立案されてから最初のオリンピックとなります。実際にはアテネ大会で行われる競技数は、アトランタ大会の時よりも増えていますので、より多くのメダルを獲得しなければなりません。アテネ大会はJOCゴールドプランの最終目標達成のための重要な意味を持った大会といえます。

 応援は選手が持てる力を十二分に発揮するための大きなパワーとなります。選手は孤高の戦いをしています。周囲からの期待が大きい程、精神的な支えが必要になります。日本からの応援は選手に必ず伝わり、勇気を与えてくれます。
 日本国民の皆様に、日本代表選手団へ大きな温かい声援を送っていただけますようにお願いいたします。

スポーツに深い理解を示されたという小泉信三先生直筆の書は竹田団長の座右の銘である。

「練習ハ不可能ヲ可能ニス」
 
 小泉信三先生は慶応義塾大学の塾長を務め、スポーツへの理解が深い方でした。ここに書かれてる言葉は単純なことのようですが、非常に深い意味を持っています。
 人間は努力せずに上位を目指すことはありえません。自分の立てた目標を達成しようとすれば、それなりの練習が必要になります。これはスポーツに限ったことではなく、人生のすべてに通用することです。この気持ちを忘れずにアテネに向かいます。



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