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2004.08.12 オリンピック

【ボクシング】記者会見行われる

【ボクシング】記者会見行われる
五十嵐選手

アテネ大会のボクシングには、東京農業大学3年生の五十嵐俊幸選手が、本博国監督
と2名で参加する。
小学校では野球、中学校ではバスケットボールをしていた五十嵐選手がボクシングと
出会ったのは高校1年生の6月頃。同じクラスの友人に誘われてのことだった。「ボ
クシングは個人競技。がんばった結果が自分に全部返ってくるところが好き」という。
高校2年の時に出場した全国大会では減量に失敗。その悔しさがバネになり、高校3
年の夏、インターハイで優勝。初めてグローブに手を通してから2年余りという短期
間での好結果だ。

東京農大入学後、1年生で全日本選手権3位、2年生で同優勝、3年生でオリンピッ
ク出場と、トントン拍子で成長してきた。
特にこのオリンピック出場権獲得には、「運」というコントロール不可能な要素も五
十嵐選手に味方した。オリンピック出場権のかかった1月のアジア予選で3位となり、
自力での出場が不可能となっていた。しかし5月の3次予選で、すでにオリンピック
出場権を獲得していたパキスタンの選手が手術のため欠場することとなり、繰り上げ
で五十嵐選手にアテネ行きの切符が舞い込んできた。6月29日にこの知らせを正式に
聞いた五十嵐選手は「予選通過できなかったが、繰り上げ出場という知らせを受けて、
運がいいと思った。最大限にこのチャンスを活かしたい。自分以外の選手は予選をき
っちり突破した選手ばかり。中には自分を倒して通過した選手もいる。今度はこの前
のようにはいかないぞ、という気持ちで、リングに立ちたい」と抱負を語った。

五十嵐選手のこれまでの通算成績は80戦68勝12敗。
本監督は、五十嵐選手の持ち味を「踏んばりと頑張りがある選手。勘も鋭い」と評価
する。「8日にアテネ入りし、その日はランニング、9日は午前と午後にシャドーボク
シングなどで汗を出す運動をし、1つ1つの動きを確認している。10日には韓国の世
界レベルのフライ級の選手とスパーリングを4ラウンド行ったが、4ラウンド目には
相手が本気を見せるほどの上々の出来といえる」と現在の状況についても触れた。

五十嵐選手は1人での参加となったことについて「出場できなかった選手は、全員自分
より年上の選手ばかり。一番若い自分だけが出られるので、みんなの分も全力で頑張る」
と決意を語った。

五十嵐選手が出場するライトフライ級(48kg)の試合は8月18日(水)に行われる予定。
記者会見当日の体重は49.20kg。13日朝の計量までにあと1.2kgを減量するが「問題ない」
ときっぱりと言う。
最終目標はメダルというサウスポーのラッキーボーイの活躍に期待しよう。

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