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アジア大会を彩る競技

武術太極拳 長拳三種

武術太極拳

“太極拳”というと、中国人が早朝、広場でゆっくりと体を動かしているイメージ。もちろんそれだって間違いではないのだが、競技として武術太極拳、特にメダル獲得の可能性の高い長拳三種となると、ちょっと違う。少林寺などの伝統的な拳術を現代的にアレンジした長拳は、飛んだり跳ねたり、スピーディーで、躍動的に溢れている。

武術太極拳という言葉は知っていてもどんな種目があって、勝負の決定の仕方についてまで、知っている人は少ないだろう。

まず、この競技について知っておきたいのは、同じ武術でも剣道や柔道と違って、型競技による採点競技だということ。動作の正確さやバランスのよさなどがその採点基準だ。

現在でも中国武術には、約300の流派があると言われているが、アジア大会で競われるのは、総合太極拳、南拳、長拳三種の3種目のみ。第11回北京アジア大会で正式種目に採用され、今回で3回目を数える。

長拳三種は規定、短器械、長器械の三種類

長拳三種総合について触れておこう。長拳三種は、規定のほかに、短器械、長器械という武器をそれぞれ用いて演技を行い、3種目の総合得点で順位を決定する。なお短器械には剣と刀、長器械には槍、棍という2種類の武器があって、試合には1つずつ選択することができる。

一般的には剣と槍、刀と棍という組み合わせで演技を行うことが多いという。これは剣と槍が繊細で優美な表現力をかなり要求されるののに対し、刀と棍は、高い跳躍などダイナミックで、力強さを要求されることが理由だ。したがって、相反する性格の武器、例えば剣と棍という組み合わせで演技を行う人は極めてまれだ。

この競技の見どころは、オーバーヘッドキックなど、派手な空中プレー。高度な技を持つ選手のプレーは芸術性を感じさせるほどだ。