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わたしたちにできること(冬季競技編)

室内の大気環境

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多くの冬季競技は、一酸化炭素、二酸化窒素、粉塵、菌のような大気汚染物質の有害レベルを経験できる閉鎖された場所で、実施されています。有毒洗浄剤およびスキーワックスに含有される物質のような発揮性有機化合物も、健康上のリスク問題を引き起こします。一酸化炭素および二酸化窒素のふたつは、特に、代表的な汚染物質であり、整氷機、アイスエッジャー、送水ポンプ、ヒーター等のある種の機器にある内燃により製造されます。高レベルの一酸化炭素、二酸化窒素が排出されると、選手は吐き気を催したり、めまい、呼吸困難をもたらし、頭痛を引き起こします。極度レベルの一酸化炭素は、生命を脅かしかねません。選手は、よく、再製氷がなされた直後、氷面上に行きますが、氷面の真上の大気中に、まだ汚染物質が漂っており、精力的に練習に取り掛かる際には、もっとリスクが大きくなります。

建物の暖房、冷房用、氷上および氷のコースに使用されているさまざまなシステムがあります。温室効果ガスでもなく、オゾン層破壊物質でもなく、CFCs、HCFCs、HFCsとも違う、アンモニアを、施設によっては使用しているかもしれません。

しかしながら、アンモニアは、閉じ込められたスペースで漏れたら、有害物質であり危険です。喫煙および間接喫煙も、選手にとって危険です。二次喫煙の潜在的な健康への悪影響には、呼吸器感染、喘息の悪化、肺ガンおよび頭痛が挙げられます。

スキーやスノーボーに、一般的に使用されている有毒洗浄剤およびワックスも、健康に危害を与えています。これらの揮発性有機化合物に、頻繁に汚染されることは、頭痛、吐き気、のどの炎症を招き、おそらくガンの引き金にもなりかねません。

1998年長野冬季大会:1998年長野オリンピック冬季競技大会中に使用された食器は、りんごの果肉、あるいは芋でんぷんから作られ、堆肥にもできるし、再利用もできました。
2000年 シドニー:2000年シドニーオリンピック競技大会では、世界でも太陽熱利用の最大郊外居住地となった、オリンピック選手村の屋根に、ソーラーパネルが取り付けられました。

あなたができること!

トレーニング施設、競技施設を確実に安全にするために、以下のことができます

■ 室内の大気環境について、コーチや会場責任者と懸念事項について話合うこと。
■ どういうタイプのシステムを、氷を整備する機器に使われているか、排気装置が、汚染されていないか調査すること。
■ アリーナ内、作業場内の換気が十分されているか確認すること。
■ 定期的に、大気環境を調査するよう要請すること。
■ 可能な限り、非中毒性の製品を使うよう努力すること。
■ トレーニング施設や競技施設を禁煙にするよう要求すること

大気汚染と選手に関する事実

選手であるが故に、以下の理由で、大気汚染の危険性が高いです。

○ 練習中は、座っている人より、平均で10倍以上も多く呼吸をしています。
○ あなたは、肺のより繊細な部位に、汚染物質を運ぶほど、空気を深く吸い込んでいます。
○ ほとんどの場合、練習中は鼻からではなく、口で息をするので、汚染物質を取り除くフィルターの役目をする鼻腔の恩恵を受けていないでしょう。

2002年 ソルトレークシティー:クロスカントリースキーおよびバイアスロン種目会場であるソルジャー ハロウでは、すでに自然生息環境が破壊されており、トレイル開発への影響を補うためや、牧草世紀以上に復元するために、環境復元への取り組みがなされました。
会場に樹を計画、「樹を植えよう:地球規模の植樹レース」等の様々な企画を通じ、ソルトレークシティー組織委員会では、ユタ州に100,000本以上、オリンピック競技大会が開催されるまでに、世界中で200,000本以上の樹を植樹する計画をしております。