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会長インタビュー

歓喜に沸いた9月7日の国際オリンピック委員会(IOC)総会から約1ヶ月。招致委員会理事長として招致活動の先頭に立った竹田恆和日本オリンピック委員会(JOC)会長が、激戦の日々を振り返り、開催決定に至るまでの舞台裏、そして来たる7年後に向けたビジョンを語ります。(取材日:2013年10月17日)

オールジャパンでつかんだ悲願の勝利

招致レースの勝因を「オールジャパン体制」と語る竹田会長(写真:アフロスポーツ)
――開催決定から1カ月たった今の心境は?

 もう随分昔のように感じますが、応援していただいた皆様の期待に応えられて本当によかったです。2016年大会の招致活動から数えると8年間、懸命に走ってきましたが、オールジャパン体制で多くの方々に支えていただいた結果だと感謝しています。

――混戦と言われた招致レースの勝因は?

 いくつもの勝因がありますが、やはり第一には、東京都やJOCはもちろん、政界、財界、スポーツ界などオールジャパンが一体となったことですね。前回(2016年大会招致)とは異なり、今回は招致委員会に評議会を設置し、総理や関係大臣をはじめ、各界の方々から多大なるバックアップを頂戴しました。
 また、前回からの課題であった国内支持率の向上も大きな勝因の一つです。70%を目標にする中、立候補都市に選ばれた2012年5月の調査では47%と厳しい数字でしたが、様々な活動を通じて、オリンピックの必要性や日本開催のメリットについて徐々にご理解いただき、最後の招致委員会による調査では77%の支持をいただくことができました。特にロンドンオリンピックでの日本代表選手団の大活躍と、大会後の銀座パレードに50万人もの方が来てくださったことで、国民の皆様のオリンピックへの関心が一層高まったのではないかと思います。

2年で地球11周分を移動した招致活動

IOC総会で竹田会長に感謝状を手渡すロゲIOC会長(当時)(写真:AP/アフロ)
――世界を飛び回ったこの2年間の招致活動について

 私一人で世界を回ったわけではなく、多くの人に支えられてできたことですが、招致関係者でIOC委員を訪問できるのは、その国・地域のIOC委員のみが許されているため、日本では私が一人でも多くの委員と会わなければいけませんでした。52カ国75名のIOC委員のもとを訪問し、最後のIOC総会(アルゼンチン・ブエノスアイレス)を含めると、総移動距離は地球11周分に達しました。その結果、国際会議などを含めるとすべてのIOC委員(103名)とお会いすることができ、サポートしていただいた政府、在外公館の皆様、効率的なスケジュールを組んでくれたスタッフに感謝しています。
 また、私の他にも招致関係者が国際競技大会や会議の場でロビー活動を行ったことで、IOC委員の気持ちを引き寄せたのでしょう。加えて安倍晋三首相も各国の首脳と会う際には必ず招致の話をしていただき、国会議員の方々にも様々な面でご協力いただきました。

――「これだけはこだわった」という信念はありますか?

 前回からの経験、反省を生かし、信頼関係を構築し「日本は立派な大会ができるんだ」と思われるように、誠意をもって計画を説明し、活動することを心がけました。

――勝算はいつごろから?

 最初から持っていましたが、今年6月下旬にIOC評価委員会の評価レポートで高評価をいただき、自信が強まりました。
 2012年5月に申請5都市から立候補3都市に選出された時点で、開催能力についてはIOCのお墨付きをもらいましたが、マドリッドは財政問題、イスタンブールは隣国シリアの難民問題と反政府運動、東京は東日本大震災と原発事故とそれぞれ課題を抱えていました。それに関して我々は今年1月に提出した立候補ファイルと、3月の評価委員会による視察などを通じて、しっかりとした説明を行い「安心、安全、確実」という東京のアピールを行いました。その結果、「7年後は大丈夫」という評価をいただきました。

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