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会長インタビュー

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)の開催まで5年を切り、日本オリンピック委員会(JOC)ではさらに強固な選手強化体制を築くとともに、新たに6人の理事が加わりました。今回、就任9期目を迎えた竹田恆和会長と、唯一の現役アスリートとして新理事に名を連ねた室伏広治理事の対談が実現。共にオリンピック出場経験を持ち、オリンピック競技大会での思い出も共有している2人が、東京2020大会、そしてJOCの未来について語ります。(取材日:2015年9月7日)

「スポーツ界の顔」として室伏新理事に寄せる期待

就任9期目を迎えた竹田会長。目標に「東京2020大会の成功」と「JOCの活動の再構築」を挙げた(写真:アフロスポーツ)
――竹田会長はこの度の役員改選で9期目を迎えられました。あらためて所信表明に込めた思いを教えてください。

竹田会長(以下、竹田) 大きな目標は2つあります。1つは東京2020大会を成功させるために選手強化を進める体制を築いていくこと。もう1つは、国際オリンピック委員会(IOC)の示した「オリンピックアジェンダ2020」を踏まえ、JOCの今後のあり方を再度見直して、将来を見据えた活動の再構築に取り組んでいくことです。そのために、「JOC将来構想プロジェクト」を立ち上げました。

――今回の改選で6人の新しい理事が誕生しました。その中の1人である室伏理事に対して竹田会長が期待していることは?

竹田 日本だけでなく世界でもスポーツ界が大きく改革されてきている中で、今回就任されたJOCの理事の皆さんが、それぞれの競技団体(NF)で経験されてきたことをJOCの中でいかしていただきたいと思っています。
 特に室伏理事はオリンピアン、そして日本のスポーツ界の顔として現在もアスリートとして活躍しています。新理事としてスポーツの素晴らしさ、その価値を多くの国民の皆さん、若者に広めてもらいたいと思います。

室伏理事(以下、室伏) この度は大役を仰せつかりまして、本当に感謝しています。東京2020大会に向けて、IOCの基準、流れに沿って、オリンピック・ムーブメントが東京から全国に展開されるよう、少しでも尽力できればと思っています。

竹田 今度リオデジャネイロで行われるIOCアスリート委員の選挙に、室伏理事をJOCから推薦することを理事会で決議しました。日本人2人目のIOCアスリート委員として活躍できるように、JOCのルールに則って最善を尽くしてもらいたいです。

室伏 ありがとうございます。日本のアスリート、そして世界のアスリートと共に頑張れるよう、精一杯取り組みたいと思います。

共に参加したオリンピックの思い出

2004年アテネオリンピックの解団式で竹田会長から表彰を受ける室伏選手。その後、日本で開催された陸上の国際大会で金メダルの授与式が行われた(写真:フォート・キシモト)
――オリンピックや招致活動でもお2人は一緒でしたが、印象に残っているエピソードはありますか?

室伏 私は2004年のアテネオリンピックで銀メダルだったのですが、ドーピングの問題が発覚して順位が繰り上がり、IOCから日本に届けられた金メダルを竹田会長から直接首にかけていただいたんです。ドーピングが起こってしまったことは同じアスリートとして大変残念に思いますが、直接金メダルをかけていただいたことは本当に光栄に思っています。

竹田 室伏理事は私が初めてJOCの選手団本部に入ったシドニー大会が初出場のオリンピックでしたが、お父さんの活躍から、名前は聞いていました。その時メダルは獲れませんでしたが、お父さんはだいたい私と同じくらいの年で、同じ頃にオリンピックにも出ているので知っていましたし、2世がこうやって活躍しているということで日本中が注目していましたね。その4年後、JOCの会長に就任して最初のオリンピックとなったアテネ大会で私は団長を務めたのですが、最終的に金メダルを獲ってくれました。私も現場に応援に行っていたのですが、2位だったときは「あぁ、惜しかったな」という感じでした。その後すぐにいろんな情報が入ってきて、彼はフェアプレーで最後まで立ち向かって、真実では一番強いんだということを証明したことがうれしかったですね。スポーツの、さらにはオリンピックの価値を守るためにとても重要な問題ですので、真っ向からぶつかって優勝したというのは本当にうれしく思います。

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