コラム/インタビュー

アスリートメッセージ

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全日本柔道選手権1回戦。
河村誠人選手に体落しで1本勝。
(写真提供:アフロスポーツ)

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2回戦。森俊介選手に内股で1本勝。
(写真提供:フォート・キシモト)

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3回戦。庄司武男選手に上四方固めで1本勝。
(写真提供:フォート・キシモト)

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準々決勝。高井洋平選手に大内刈りで優勢勝。
(写真提供:フォート・キシモト)

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準決勝。生田秀和選手に大内刈りで優勢勝。
(写真提供:アフロスポーツ)

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決勝。鈴木桂治選手に大内刈りで優勢勝。
(写真提供:アフロスポーツ)

今年4月に行われた全日本柔道選手権で、第28回オリンピック競技大会(2004/アテネ)の100kg超級チャンピオン鈴木桂治選手を破り、史上最年少の19歳で優勝した石井慧選手。この金星に会場は沸き、石井選手は一躍、時の人となった。しかし当の本人は、
「もちろん優勝は目指していましたが、非常に反省点の多い試合でした。技術もダメで、次に同じ相手と対戦することになったら勝てるかどうかもわかりません」
と舞い上がることなく、至って冷静に自身の実力を分析する。

石井選手のセールスポイントは自他ともに認める練習の鬼だということ。石井選手が在籍する国士舘大学柔道部の山内直人監督は言う。
「ひたむきに努力をし、人の数倍努力する才能が彼にはある」

国士舘大学柔道部は部員103名。 先ごろ行われた第55回全日本学生優勝大会では2年連続5度目の優勝を果たした日本屈指の柔道強豪校だ。
練習前のウォーミングアップではトランス系の音楽が流れ、石井選手を含めた部員達はそれに合わせてモチベーションを上げていく。基礎練習はそこから3時間以上行われるのだが、石井選手は片時も身体を休めることはない。朝稽古、筋力トレーニングなどを含めると1日少なくても6〜7時間は稽古に励み、時には出稽古のため警視庁や明治大学などに赴く。

この練習量こそが彼の自信を支えているようだ。石井選手は練習の鬼といわれることについてこう述べた。
「自分は一番練習している自信はあります。でもそれは人がやっているから、ということではありません。オーバーワークではないかといわれることもあるけど、オーバーワークは一流選手が使う言葉。自分はまだそこまで達していないのです。練習の質を高める努力をすることはあっても、量を高めようとする人はいません。自分は量が質を凌駕することもあると思っています。ですから自分はどんなときでも何かしら体を動かすようにしているのです」

石井選手が柔道漬けの人生を送るようになったのは今から約7年前。柔道師範の父を持ち、小学校6年生の時から柔道を始めた。
「父は自分から柔道を、というまでやらせなかったらしいです。小さい頃からだと途中で嫌になることもあるので。それまでスポーツは何もしていなかったのですが、中学受験も終り、小学6年生の1月ぐらいから本格的に柔道を始めるようになりました。人をスパン!と投げる姿がかっこいいと思って始めたのですが、最初はなかなか思うように行きませんでした」

しかし負けず嫌いの性格が自らを練習の鬼へと導いていく。清風中学に進学し、中学3年生の時に全国中学校選手権で団体優勝、個人戦でも3位と好成績をあげる。そして高校1年生の時に転機が訪れた。清風高校の恩師から国士舘高校への転校を薦められたのだ。
「国士舘高校はその当時、事実上高校で1番強い学校だったので、練習に行った時は、まわりに有名な選手がいることが凄いと思いました。そこで練習するのが本当に楽しくて、柔道に夢中になっていました」


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