コラム/インタビュー

アスリートメッセージ

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ノルディックスキー複合のエースとして注目を浴びる高橋大斗選手。2003―2004ワールドカップ・ラハティ大会では荻原健司さん以来、日本人としては8シーズンぶりのワールドカップ優勝を飾り、エースの地位を不動のものにした。

「(荻原)健司さんと比較されるのは光栄です。しかし僕と健司さんでは天と地ほどの差がありますから、正直、比較されるのは恥ずかしい…」
と少々困ったような顔をして、偉大な先輩と比較されることを恐縮する高橋選手。

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2005FISノルディック世界選手権より
(写真提供:アフロスポーツ)


5月にはフィンランド合宿に参加。フィンランドナショナルチームとの練習は彼に大きな影響を与えたようだ。

「少年のキャンプみたいな感じで、取り立ててハードということではなかったのですが、練習場所がとにかくすごかったんです。1日かけて50キロ先の山のふもとに行ったり、高い山に登ったり……。始める時点ですでに違う競技をやっているみたいでした。フィンランドの選手たちはこんな場所でいつも練習をしているのかと驚き、スキーに対しての考えが大きく変わりました。

今年はほとんど合宿で休みがなかった分、スキーと向き合えたオフシーズンでした。スキーのどこが好きか考えるようになり、結果が出なくてもスキーができるだけでいいんだと自分に言い聞かせるようになりました。高校生の頃は自分から進んでスキーをしているわけではなかったので、こんなにスキーのことを考えたのは初めてのことだったかも」
と高橋選手は言う。

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2005FISノルディック世界選手権より
(写真提供:アフロスポーツ)


中学2年生の時、アルペンからノルディックスキー複合に転向。そのアルペンも最初の頃は乗り気でなかったと高橋選手は昔を振り返る。
「親にスキー板を無理やりはかされていました(笑)。特に父親がスキー好きなのです。子供の頃、ぼくはスキー場に着いても、寒いのが嫌だから、車から降りなかったんです。親に頼まれても拒否していました。“100円あげるから”と言われ、100円に釣られて仕方なく車から降りていたくらいです。こんな調子だから最初からオリンピックなんて目指したこともないし、誰も自分が日本代表になるなんて考えもしなかったと思います」


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