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第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

ウエイトリフティングのみどころ

日本代表選手団

今大会のみどころ

(1)日本選手の今大会の目標

【男子】
旧ソ連各国は皆強国で、世界の上位層はきわめて厚い。
現在日本選手のランクキングは10位から14位の中におり、56s山田政晴、堰川康信、69s級新谷義人ともに8位入賞をねらう。特に山田は2004年アテネオリンピックに出場しているが、成績を残していないのでリベンジに燃えている。新谷は予選会でクリーン&ジャークにおいて日本新記録を樹立しており、本番でも期待がもてる。

【女子】
2000年シドニーオリンピックから正式種目として採用された女子は、今大会で初のメダル獲得を狙う。2004年アテネ大会を経験した三宅宏実は、2006年世界選手権大会48s級で3位、2007年世界選手権大会48s級で5位入賞。早々に代表内定を決め、精神的にも大きく成長し充実したトレーニングを積んで来た。アテネ大会以後伸び悩んでいた補助種目も徐々に伸び始め、メダルに向け期待を膨らませている。この階級は中国が一歩リードしているものの、三宅の他、タイ・トルコが各2名ずつ肩を並べ、個人枠での出場が予想されるイタリア・スペインも侮れない。悲願のメダル獲得は「成功率」の勝負となるであろう。
また、オリンピック初出場となる48s級大城みさき、69s級齋藤里香も8位入賞を狙う。

(2)他国の有力選手

【男子】
軽・中量級ではアジア勢が強く、特に中国の選手が力を発揮するだろう。重量級ではヨーロッパ勢のロシア、ベラルーシ、トルコ等が群を抜いている。“男子の世界一の力持ち”は+105s級イランのレザザレ選手がオリンピック3連覇をかけて登場するであろう。 また、62s級では世界新記録更新の期待がもてる。

【女子】
各階級での世界記録更新、ホスト国であり世界の女王に君臨してきた中国に対し、ロシアがどう戦うのか。中国対ロシアの直接対決は実現するのか、またどちらに軍配が上がるのか。“世界一の力持ち女性”の戦いにも目が離せない。+75s級は韓国か中国か。等々、多くのみどころを擁した女子ウエイトリフティング競技である。

その他

(1)話題性のある選手

1. 親子でめざす日本選手団第1号メダル
アテネオリンピックに続いて二大会連続出場となる三宅宏実。 競技経験4年目にして前回アテネオリンピックに出場し第9位となった。
三宅が出場する女子48s級は、北京オリンピック開催全種目のなかで最初の決勝種目であり、日本選手団「メダル獲得第1号」となるか注目される。 また、父でありコーチである三宅義行は1968年メキシコオリンピック銅メダリスト。親子揃ってのメダル獲得なるかが話題となる。 伯父の三宅義信氏は東京・メキシコ両オリンピックの金メダリスト(フェザー級)。兄の三宅敏博氏は元全日本チャンピオン。

2. 二人の金沢学院勢
男子69s級に出場する新谷義人は金沢学院大学職員、女子69s級に出場する齋藤里香も系列の金沢学院東高校の教員。二人揃っての入賞をめざす。

3. アテネオリンピックの雪辱を
三宅宏実と同様にアテネオリンピックに続いて二大会連続出場となる山田政晴。 中学1年生から競技を始め、中学・高校・大学・全日本ジュニア・全日本のすべての選手権大会での優勝経験を持つ代表選手の中で一番競技経験が長い選手である。 前回アテネではスナッチで3回の試技に失敗し失格してしまった。アテネでの雪辱を期して北京に挑む。

4. 逆転でオリンピックをつかむ
48s級に出場する大城みさきは2006・2007年の全日本選手権ではいずれも2位とは1s差で3位に甘んじ、世界選手権大会に出場することができなかった。北京オリンピックの出場が懸かった2008年の全日本選手権ではスナッチで83sの日本新記録を樹立し、選手選考に於いて劣勢にあった状況を逆転して日本代表を勝ち取った。

5. 自衛隊体育学校から二大会振りの代表選手
自衛隊体育学校から二大会振りに堰川康信が代表選手に選ばれた。 前回の自衛隊体育学校所属選手はシドニー大会の女子2名。男子は1996年アトランタオリンピック以来となる。