第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

ビーチバレーのみどころ

日本代表選手団

今大会のみどころ(世界と日本の可能性)

男子

アテネオリンピックで金メダルを獲得したブラジルのエマニュエル/リカルドと、アメリカ・プロビーチバレーチャンピオンのダルハウザー/ロジャースの、米伯No.1同士の金メダル争いとなりそう。ブラジルチームには史上初のオリンピック2連覇がかかり、アメリカチームにはアトランタオリンピックでキライ/ステフェス、シドニーオリンピックではブラントン/フォノイモアナが連続優勝しているだけに、金メダル奪回の期待がかかる。

ブラジル、アメリカに続くのはヨーロッパ勢。オランダ、ロシア、ドイツ、スイス、スペインにもメダルの可能性はある。また地元中国No.1Xu/Wuは今年のワールドツアーで何度も準優勝し、初優勝まであと一歩のところまで来ているだけに、北京で表彰台に上ってもおかしくない。

朝日健太郎/白鳥勝浩(日本代表候補 2008年7月5日現在)

北京オリンピック出場が決定すれば、アトランタオリンピック以来、3大会ぶりの2チーム目の日本男子オリンピック出場となる。ランキング上位チームに対する金星も数多く挙げ、昨年のワールドツアー(フランスオープン)では日本男子18年ぶりの4位(菅野幸一郎/高尾和行 ジャパン・オープン3位以来)となっているだけに、台風の目となるか?

朝日199cm、白鳥190cmと日本男子史上最大の大型ペア。“世界標準”の朝日のブロックと強打、そしてレシーブや多彩なショットがいまや“芸術的”とも言える白鳥のプレーは、2人がストイックなまでに“基本”練習を重ねてきた産物。さらにお互いを大きな声で讃え励まし合う姿には、世界から集まったファンも引き込まれるのではないだろうか。

女子

女子はアテネオリンピック優勝チームで世界ランキングNo.1のメイ/ウォルシュ(アメリカ)に、男女合わせてまだどのチームも成し遂げたことのないビーチバレーオリンピック2連覇の期待が高まる。この女王チームに挑むのが中国とブラジル、それぞれ2チームずつの強豪が打倒女王を狙っている。これにアメリカのもう1チームが加わっての3か国6チームでのメダル争いに絞られそうである。

この3か国を崩す可能性があるのは、オーストラリアのクック/バーネット。クックはアトランタ銅メダル、シドニー金メダル(いずれもペアはポットハースト)、そしてアテネ4位(ペアはサンダーソン)と、ビーチバレー史上最も“晴れ舞台に強い”プレーヤー。その他、ヨーロッパ勢ではドイツ、ギリシャにも表彰台の可能性はある。

楠原千秋/佐伯美香(日本代表候補 2008年7月5日現在)

シドニーオリンピックでメダルにあと一歩のところまで行った佐伯(4位)と、4年前のアテネオリンピックに出場し、ワールドツアー出場大会数歴代ベスト5に入る楠原のコンビは、共に経験が豊富なだけに、今大会、序盤戦で勢いに乗れば表彰台に届く可能性も秘めている。一度は引退、しかし「メダルを取りたい」と復活した佐伯と、その目標に意気投合してチームを組んだ楠原、ともに愛媛県出身である。

ブロッカーの楠原、レシーバーの佐伯と、2人の役割は明快に分かれるが、中でも注目は楠原の高速サーブとスパイク、佐伯のレシーブから強打スパイクへの一連のプレー。世界の女子の中に入れば小さい方に数えられる2人が、世界と対等あるいはそれ以上の力を発揮して戦って来られた秘訣は、強さと速さと正確なプレー、そして精神力。その総合力が存分に発揮出来れば、悲願のメダルが見えて来るだろう。