第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

卓球の解説

日本代表選手団

(1)競技方法

種目 : 男子団体、女子団体、男子シングルス、女子シングルスの4種目が行われる。

男子団体、女子団体 8/13-18

リーグ戦とトーナメント戦の2段階方式で行われる。参加数は男女各16チーム。第1ステージでは16チームが4チームずつに別れリーグ戦を行う。第2ステージは下図の通り、リーグ戦1位のチームは準決勝に進出。

準決勝を勝利した2チームで決勝を行い、勝者が金メダル、敗者が銀メダルを獲得する。また、リーグ戦2位のチーム(4チーム)は銅メダル決定トーナメント1回戦に配置され2位のチーム同士で対戦する。準決勝を行い敗れた2チームは銅メダル決定トーナメント2回戦に配置され、2位チーム同士の対戦で勝利したチームと対戦する。銅メダル決定トーナメントで優勝した1チームが銅メダルを獲得する。

団体戦は1番シングルス、2番シングルス、3番ダブルス、4番シングルス、5番ダブルスの5試合で3試合を先取したチームが勝ちとなる。団体戦の試合方式は北京オリンピックのために新しく考えられたもので、以下の通り。

 ABCチームXYZチーム
1番 シングルスAX
2番 シングルスBY
2番の試合終了後、監督がダブルスペアを決定する。5分間の休憩。
3番 ダブルス  
5分間の休憩。
4番 シングルスAまたはB
(ダブルスでプレーしていない選手)
Z
5番 シングルスCX or Y
(ダブルスでプレーしていない選手)

試合開始時には、それぞれのチームのABC、XYZにどの選手が該当するかはわかっているが3番のダブルスに誰が出て、またシングルスを2回プレーする選手が誰になるのかはわかっていない。

男子シングルス、女子シングルス 8/18-23

勝ち抜き戦方式で行われる。男子77名、女子78名が参加資格を得た。同一NOCからの参加は最高3人。全ての試合は7ゲームマッチ(4ゲーム先取)で行われ、シード選手16人(1回戦・2回戦でBye)の他、16人の準シード選手(1回戦Bye)が含まれる。また1回戦に直接配置される選手が16人あり、これらの選手をのぞく選手たちは、1回戦に進むために予選を1試合戦うことになる。

シード選手はIF競技ルールに従って、ドロー作成時点での最新世界ランキング(7月2日発表予定)を基に決定され、同じくIF競技ルールの定めるところにより同一NOCの選手は離れて配分される。

トーナメントの決勝で勝利した選手が金メダル、敗れた選手が銀メダルを獲得。同じく、準決勝で敗れた2選手同士で3位決定戦を行い、勝者が銅メダルを獲得する。

(2)競技(種目)の規則

1ゲームは11本先取。シングルスの1試合(マッチ)は7ゲームマッチで4ゲームを先取したものが勝ちとなる。団体戦の各マッチは5ゲームマッチで行われ、3ゲームを先取したものが勝ちとなる。

最終ゲーム(シングルスの7ゲーム目、団体戦の個々の試合の5ゲーム目)はどちらかの選手(ペア)が5ポイントに達した時点でエンドを交替する。

団体戦、シングルスともにサービスは2本交替で行われるが、ポイントが10-10以降はサービスが1本交替となり、どちらかが2点差をつけた時点で勝ちとなる。

各マッチ中に1回だけ1分以内のタイムアウトが許されているが、タイムアウトの要求は選手もしくは団体戦の監督や個人戦のベンチコーチが要求することもできる。

競技用具
・ボールの大きさ:直径40o
・ボールの重さ:2.7g
・テーブルの大きさ:幅152.5p、長さ274p
・床面からテーブル表面までの高さ76p
・競技領域の広さ:幅7m以上×奥行き14m以上×床から光源までの高さ5m以上
・ラケットの種類:シェークハンド、ペンホルダーの2種類がある。シェークハンドが圧倒的に多いが、男子世界ランキングの1・2位は共にペンホルダーを使用した選手である。
・ラバーの種類:裏ソフトラバー、表ソフトラバー、粒高ラバーの主に3種類が使用されている。表面が平らで摩擦係数が高い「裏ソフトラバー」の使用率が高い。

(3)競技(種目)のポイント

北京オリンピックにおけるポイントは、団体戦の2番の試合が終了した後の監督の采配である。ダブルスに誰を起用するのかでその後の流れが大きく変わることがある。また、試合前に行われる試合順序の提出(オーダー交換)時にABCになるかXYZになるかも一つの流れを生む。XYZになれば上記の表の通り、シングルスに2回登場する選手は後半で5番に固定される。5番に回ればエースが勝ってその試合に勝てるかもしれないが、もしリーグ戦で3チーム三つ巴の成績になった時には対戦者間の成績のみで順位が決まるため、3−2での勝ちは不利となる。ダブルスが重要と言われるのもここに理由がある。ダブルスの勝ちがなければ3−0の勝ちはあり得ないからである。

シングルスではシード選手の初戦に注目。4年前のアテネでは男子シングルスで3回戦から出場するシード選手16名のうち初戦敗退したのが男子で4名、女子で5名あった。オリンピックという大舞台では初戦のプレッシャーは予想以上のものである。