第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

水泳の解説

日本代表選手団

中国が威信をかけて開催する第29回オリンピック競技大会(2008/北京)は、史上最多の205の国と地域が参加を予定し、28競技、302種目で熱戦が繰り広げられる。アジアでの夏季オリンピック開催は1964年の東京大会、88年のソウル大会に続いて20年ぶり3度目となる。「鳥の巣」の愛称で呼ばれるメーン会場の国家体育場を始め、競技場は37。中国は04年アテネオリンピックで世界2位の金メダル数32個を獲得し、地元開催で1位への躍進が期待される。開会式は8月8日午後8時にスタートし、水泳競技は競泳が9日から始まる。

競泳とシンクロナイズドスイミング、飛込は「鳥の巣」の隣の国家水泳センターが会場だ。ユニークな四角い外観から「ウオーターキューブ(水立方)」と呼ばれる。約17000人収容で、オリンピック後にはスポーツを始め文化活動にも使う多目的施設として利用される。大きな観客席に挟まれ、選手には圧迫感があるという。水深はオリンピックで標準の3メートルでスタート台は大きい。1月末からのテスト大会では「世界最高の高速プール」との声も上がり、多くの世界新記録が生まれるとの指摘もある。

今大会からオープンウオーター男女10kmが「マラソンスイミング」として実施される。

競泳は通常のスケジュールと異なり、準決勝と決勝が午前10時から行われ、予選が午後6時30分からとなる。米国向け放送権を持つ米NBCテレビの強い意向を受けたもので、二百mまでの各種目は午後に予選、翌日午前に準決勝、翌々日の午前に決勝と1種目で3日間に渡る。予選から一夜明けて行われる準決勝への調整や、通常の大会では予選を行う午前の決勝で全力を発揮できるかがカギとなりそうだ。

さらに、水着がかつてない注目を集めるだろう。英スピード社の「高速水着」レーザー・レーサーは、今季多くの世界新記録を生んだ。マイケル・フェルプス(米国)らトップ選手の多くが着用し、4月の世界短水路選手権(英マンチェスター)では、決勝に進んだ8人全員がこの水着を着た選手というレースも目立った。この水着でいくつの世界新記録が出るかも関心を呼びそうだ。