第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

セーリングの解説

日本代表選手団

種目と競技方法等

北京オリンピックセーリング競技は青島(チンタオ)において11種目が開催される。日本はそのうちの6種目にエントリーする。8月10日の49erのレースを皮切りに、各種目異なる日程で10レース(49erは15レース)を行い、11レース目(49erは16レース目)は上位10艇によるメダルレースが行われ、合計点の少ない選手が勝者となる。470級とレーザー級の1レースの所要時間はおよそ1時間、49erとRS:Xはおよそ30分のレースを行う。13時スタートで、1日2レース(49erは3レース)を予定している。

・49er級  8月10日 - 17日 男子2人乗りハイパフォーマンス
・RS:X級男女  8月11日 - 20日 ウィンドサーフィン男女
・470級男女  8月11日 - 18日 男子2人乗り、女子2人乗り
・レーザー級  8月12日 - 19日 男子1人乗り

基本的にはこのスケジュールで、最終日がメダルレースとなるが、セーリングは風まかせな競技であり、途中スケジュールどおりにレースが行われないこともある。スケジュールの変更は前日の夜に通達される。1日2レース(49erは3レース)を予定しているが、実施できなかった場合はスケジュールに組み込まれている予備日を使ってレースを行い、できるだけメダルレースまでに全スケジュールを終わらせるのが大会の方針としている。それでも追いつかない場合は予備日を使い、最終的には8月23日までにすべてのレースを終える。

これまでのセーリング競技は最終レースが終わった後も抗議(プロテスト)の審問が終わらないと結果がでず、表彰式まで成績が確定しないことが多々あり、また逆のケースでは、最終レース前に勝者が決まってしまい、最後のレースに出ないこともあり興ざめしてしまうことが多かった。このメディア泣かせの部分が北京オリンピックから改良されることになり、「メダルレース」という新方式が採用された。

メダルレースには、10レース(49erは15レース)終了時での上位10艇だけが進出し、審判艇3艇が海上でジャッジをするため、プロテストはすべてその場で判決がくだされる。違反をした艇はペナルティーを遂行し、フィニッシュラインを横切った順位がそのまま成績となるため、フィニッシュした瞬間にメダルウィナーが確定するシステムである。審判にはより高度な技術が要求されるが、このシステムが導入されてから世界各地のグレード1大会で審判も訓練を重ねてきたので、現状は満足のいくシステムが構築されている。

青島は風の弱い日が多い場所で、セーリング競技は風待ちとの戦いになる可能性が高いが、レースエリアはAからEまで5海面あり、各種目ごとにオープニングレースとメダルレースは岸に近いA海面で行われる。A海面はオリンピックマリーナの岸壁から見える場所にあり、岸壁には8000人が入れる観覧席を設けてレースを観戦できる。B海面は海岸に近い場所で、ここも海岸沿いの公園から見ることが可能だろう。沖のC、D、E海面は観覧艇に乗らなければ見えないが、レース期間中は競技エリアが設定されており、一般船は入ることができない。引き波は軽風でレースに影響するし、セキュリティーの問題が大きいためである。