第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

ボートの解説

日本代表選手団

オリンピックで実施されるボート競技の種目は多少の変遷はあったが、北京オリンピックでは男女合わせて14種目。選手それぞれが一人で片舷1本のオールを扱うスウィープと、それぞれが両舷1本、計2本のオールを扱うスカール種目に大別される。また、漕手のほかに艇の舵を操るコックス(舵手)が乗っているか、いないかによっても種目が分かれる。国際ボート連盟の方針で競技人口の増大と競技地域の拡大を目指して、モントリオ−ル大会から女子種目、アトランタ大会から男女ダブルスカールに軽量級種目が採用され今日に至っている。

オリンピック種目と日本の参加種目

種目男子男子軽量級女子女子軽量級選手数
スカール1M× 1W× ○ 1
2M×2W× ○2
4M× 4W× ○ 4
スウィープ2M− ○ 2W− ○ 2
4M− ○  4
8M+ ○ 8W+ ○ 9

Mは男子、Wは女子、×はスカール種目、−は舵手なし、+は舵手つきを表す。
※軽量級は男子の最も重い選手の体重が72.5s以下で、クルーの平均が70s以下。女子は同様に59sと57sに制限されている。舵手にも制限がある。
※日本チームは男女軽量級ダブルスカールに出場。特に男子は2000シドニー大会、2004アテネ大会と2大会連続で6位入賞。北京では世界の頂点を目指している。

競技方法と競技規則

レースは静水の直線2000メートルのセパレートコースで行われ、固定された発艇に艇を着け、各艇がスタートラインの先端を揃えてスタート。ゴールラインを艇の先端を通過した順に順位を決める。レースコースはレーンによって有利・不利の差が出ないように設計されているとはいえ、自然の中で行われる競技で、その結果は気象条件に大きく左右される。北京のコースは大規模な浚渫工事を実施して新たに整備されたもので、これまで本格的な国際大会が開かれたことはないので、北京では大気汚染問題も懸念されるが、コースの完成具合も注目される。

競技規則の詳細については国際ボート連盟(FISA)の競漕規則を参考にされたい。艇の設計や重量について規定が設けられているが、公正で安全にレースが行われることを考慮したもので、専門的知識がないと、その差異は一見ではわからない(艇の重量は必要に応じて計測し、違反の場合は失格となる)。選手には紳士的な態度が求められ、スタ−トのフライング、他艇の進路を妨害しないことなど競技上の罰則の他に、ユニフォームの統一なども規程されている。