第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

柔道の解説

日本代表選手団

柔道は人間教育を目的として、1882年に嘉納治五郎によって創始された。1951年に国際柔道連盟が設立され、現在は約200カ国が加盟している。第1回の世界柔道選手権大会は、男子が1956年に東京で開催され、女子は1980年にニューヨークで開催された。オリンピック柔道競技は、男子が1964年に東京オリンピックで開催され、女子は1992年のバルセロナオリンピックから正式種目として採用された。世界柔道選手権大会はオリンピックが開催される年を除いて2年に1度開催されていたが、2009年より毎年開催される。その他にも世界柔道団体選手権大会や世界ジュニア柔道選手権大会を始めとして、世界各国で多くの国際大会が開催されている。

現在、オリンピックでは、男子7階級と女子7階級が行われている。競技ルールは国際柔道連盟試合審判規定が用いられ、試合時間は男女ともに5分間である。この時間内に決着がつかなかった場合、5分間のゴールデンスコア方式の延長戦が行われ、何らかのポイントを先取した競技者が勝者となる。試合はトーナメント方式であるが、準決勝戦に進出した4名の競技者に直接敗退したすべての者に敗者復活戦の権利が与えられ、それを勝ち上がった2名と準決勝戦で敗退した2名によって3位決定戦が行われる。なお、2007年より両試合者がもつれて畳に倒れたときなど、どちらの試合者の投技評価であるのか微妙な場合は、Computer Aided Replayシステムというビデオ判定で検証が行われている。