第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

ホッケーの解説

日本代表選手団

(1)競技方法

競技フィールドは、バックライン60ヤード(55m)、サイドライン100ヤード(91.4m)の長方形で、サッカー場よりもひとまわり小さい感じである。ゴールはハンドボールよりひとまわり大きい3.66m、高さ2.14mとほぼ同じような大きさで、ゴール前にシューティングサークルと呼ばれるシュートゾーンがあり、その中からシュートされたボールが入れば得点となる。

試合は1チーム16名で、フィールドでプレーできるのは11名以下で、選手の交代は試合中自由にでき、同じ選手を含め何回でも行える。競技時間は前半・後半各35分で、10分のハーフタイムが入る。ゴールキーパー以外は手を使う事ができず、スティックでボールをコントロールする。シュート時のボールスピードは時速160qにもなる。しかも、シュートは、ゴール前のシューティングサークル内で打たれたボールでないと得点にならないために、ゴールキーパーはヘルメット、レガード、プロテクター、肘パッドなど頑丈な防具で身体を守る。試合は1ゴールを1点とし、得点を多く入れたチームが勝ちとなる。また試合の審判は2名で行い、どちらも同じ権限を持つ。試合の開始はフィールドのセンターでのセンターパスで始まり、その後両チームの選手によって得点を競い合う。

(2)競技の規則

1. 試合時間
試合時間は、前半・後半35分ずつの70分間で行われ、間に10分のハーフタイムがある。

2. 勝敗
予選リーグは勝点で争われ、順位決定戦では同点の場合、延長戦を行い、得点が入った時点で試合終了のゴールデンゴール方式がとられる。決着がつかない場合は、PS(ペナルティーストローク)戦が行われ、5名ずつのシューターによって争われる。

3. チームの人数・出場登録選手
出場登録選手は、1チーム16名である。 フィールドに立てるのはサッカーと同じ11人で、1人のゴールキーパーと10人のフィールドプレイヤーによって構成される。 ホッケーでは、選手交代は自由で、なおかつ何回でも交代できるので、選手交代のタイミングが試合を大きく左右する。

4. フィールド

競技フィールドは、横55m×縦91.4m※。ゴールはタテ2.14m、ヨコ3.66mの大きさで、そこにボールを入れて得点を競う。1972年からは、オリンピック、ワールドカップ、アジア大会など国際大会は全て人工芝のフィールドで行われるようになり、現在、国内の主要な大会もすべて人工芝フィールドとなった。これにより、球速が速くなり、プレーヤーのスピード、体力、技術が更に要求されるエキサイティングなプレーが展開されるようになった。
※ホッケーはもともと英国で始まったスポーツで、すべての標記はヤード(1ヤード=91.4cm)だったが、最近はメートル表示となった。

(3)競技用具

1. スティック
先端部が湾曲した形状で(金属もしくは金属を含む材質以外で)作られた棒状のものをスティックと呼ぶ。重さの制限はあるが(最大重量737g)長さの制限はない。市販されているものは、長さ約90cmのものがほとんどである。スティックには平らな面と、丸い面があり、平らな面でしかボールを扱うことはできない。そのため、ドリブルなどをおこなうときは、スティックをくるっと回しながら、平らな面のみ使うようにしなければならずテクニックを要する。近年は、従来までの平らな面に加えてスティックの側面を使ったプレーが出現し、急速に普及しており、ホッケーのスタイルを変化させている。スティックはメーカーにより、年々、改良が重ねられ、最近ではハイテク素材(グラスファイバーなど)を使ったスティックが増えている。それによって、反発力などが増し、よりボールスピードがあがり、スピーディーなゲームが展開されるようになってきている。

2. ボール
ボールの規定は「その材質を問わず、硬い球であること」。ピンとこない方は、野球の硬球を想像してみてほしい。ほぼ同じ大きさ、重さで、硬球よりも硬いのがホッケーで使われているボールなのである。最近では、表面を硬化プラスチックで覆って、ゴルフボールのようにディンプルをつけたものが主流で、ボールスピードは、160q以上にもなり、世界の男子トッププレイヤーともなると200q以上ものスピードに達することもある。

・重量:156g以上、163g以下 /周径:224mm以上、235mm以下
・表面:なめらかでなければならないが、縫い目やディンプル・ボールのくぼみは認められる。
・色 :白色または合意に基づく色

3. ゴールキーパー
ゴールキーパーに限り使用が許されているものには、ボディプロテクター、レガード(すねあて12インチ以下のもの)、キッカー(足の甲あて)、グローブ、ヘルメット等がある。サークル内では全身を使えることになっている。また、肩より上のボールをスティックで扱ってもよく、最後の守備者として体を張ってゴールを守る。

(4)競技(種目)のポイント等

何といっても、ゴール前の駆け引き。
ディフェンダーの網をくぐり抜け、いかにサークルに侵入し、シュートするかに注目。シュート時のボールスピードは時速150〜200qを超えるので見逃せない。
「ペナルティーコーナー」は、ホッケーを最も特徴づけるセットプレーである。試合の流れを大きく左右するひとつである。得点のはいるチャンスであり、各国のエースシューターが力を発揮する場面で、いろいろなバリエーションが見ることができる。