第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

自転車の解説

日本代表選手団

オリンピックにおける自転車競技について

自転車競技は1896年の第1回アテネ大会から種目として行われ、最初に日本が参加したのは1952年の第15回ヘルシンキ大会。女子は1984年の第23回ロサンゼルス大会から種目となった。また、アマ・プロオープンとなったのは、1996年の第26回アトランタ大会からである。

北京オリンピックの自転車競技について

自転車競技は、大きく分けてトラック・ロード・マウンテンバイク・BMXの4つの競技に分けられる。北京オリンピックでは、男子1q、女子500mTTがトラック種目から外れたが、新種目としてBMX男女が採用された。自転車競技は男女合わせて18種目のレースが実施される。

日本の出場種目については、トラックは、1. 男子スプリント、2. 男子ケイリン、3. 男子チームスプリント、4. 男子ポイントレース、5. 女子スプリント、6.女子ポイントレースの6種目。

ロードは、1. 男子個人ロード、2.男子個人タイムトライアル、3. 女子個人ロードの3種目。

マウンテンバイクは、1. 女子クロスカントリーの1種目。合計10種目の競技で出場枠を獲得し12名が選考された。

日本出場種目の競技説明について

(1)スプリント

二人の競技者が対戦し3周目に先にゴールした選手が勝者となる。最初の半周は、インからスタートした選手が先行しなければならないが、以降はお互いに有利なポジションを取るためにさまざまなテクニックや駆け引きを駆使してレースを進める。スプリントは、1回戦に先立ちフライングスタートによる200mタイムトライアルが行われ18名に絞られる。1回戦は予選で最上位のタイムを出した選手と最下位タイムの選手。次いで第2位のタイムの選手と次の下位タイム選手というように順次対戦相手を組み合わせて行く。従って優秀なタイムを出した選手ほど有利な組み合わせになるので、どの選手も200mタイムトライアルは全力投球で臨む。

(2)ケイリン

日本で生まれた競技である。1948年11月小倉競輪場でスタートを切った「競輪」が「ケイリン」となり、2000年シドニーオリンピックで正式種目となった。ケイリンの魅力は6〜8名の選手が一団となってゴールになだれ込む迫力に尽きる。自転車の本場ヨーロッパでもケイリンの人気は高い。競走距離は2000m(8周)。抽選順に横一線に並んだ選手は、誘導員が操縦する動力付ベーサの後位について周回する。誘導のスピードは時速約30キロから残り4周までに徐々に時速50キロまで加速する。ペーサは残り2周回半で退避し、それまで選手は誘導車を追い抜くことを禁じられている。北京オリンピックの自転車競技場は、周長は250m、最大斜度45度の短走路だけに、どの選手も仕掛けどころが最大のポイントになる。日本のお家芸の意地に掛けても、今度こそ北京の空に日の丸が揚がることを期待したい。

(3)チームスプリント

2004年アテネオリンピックで自転車競技過去最高位の銀メダルを獲得した種目である。2000年シドニー大会から正式種目に採用され、日本チームは5位入賞。その当時は、オリンピック・スプリントと呼ばれていた。

3名の選手が1組となり第一走者、第二走者と1周回毎に所定のライン内で次の選手と交替してレースを終える。それぞれ1周を全力で走り抜き、最後の第3走者がゴールしたタイムで優劣を決める競技である。この競技のポイントは、第一走者のスタートダッシュの良し悪しが特に大きく影響してくる。同時に第二、第三走者はダッシュ力に加え、スピードを維持してさらに加速できるスタミナが要求される。3名の競技者がうまく連携できて初めて好タイムが生れる。アテネ大会に続いてメダルの期待がかかる。

(4)ポイントレース

トラック競技における中、長距離レース。スタートは、フライングスタート形式で選手の隊列が整い、先頭選手がスタートラインに到達するとピストルが鳴りレースが開始される。距離は男子40q(160周)、女子25q(100周)で実施される。途中、10周毎に設けられた中間ポイント地点を1〜4位で通過した選手にそれぞれ5点、3点、2点、1点のポイントが与えられる。また主集団に追いついた競技者に20点与えられ、主集団より1周遅れた競技者は20点差し引かれ、この獲得ポイントにより順位が決定する。

(5)ロードレース

個人ロードレースと個人タイムトライアルの2種目があり、個人ロードレースは一斉に集団でスタートする。コースは、北京市からスタートし、約80q離れた万里の長城付近の郊外の周回コースに移り、男子がその周回コースを7周する245.4km、女子はそのコースを2周回する126.4kmの距離で行われる。個人タイムトライアルは、一人ずつスタートし、ゴールまでの所要時間を競う種目である。コースは個人ロードの周回コースを使用し男子は3.8qを2周する。男子1名が出場する。

(6)マウンテンバイク

1996年アトランタオリンピックから正式に採用されたオフロードの種目である。マウンテンバイクの会場は北京市の老山マウンテンバイクコースで行われる。スタートは一斉に行われ、先に先着したものが勝者となる。北京では1周4.592kmの周回コースを女子は約1時間45分から2時間のレースとなるよう設定される。

(7)BMX(バイシクルモトクロス)

2008年北京オリンピックから正式に採用されたオフロードの種目である。BMXの会場は北京市の老山BMXコースで行われる。男子は全長370メートル、女子は350メートルのBMX専用コースで行われます。コースにはジャンプ台などの障害物が設置され、各レース8人がこれらの障害をクリアしながら順位を競います。準々決勝、準決勝は組み分けし、3周回づつ走行して着順を競い、決勝は1周回で決着をつけます。なお、女子は準々決勝を行いません。