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スペシャルインタビュー
日本代表選手が大活躍したアテネ大会を振り返った総括、今後日本が目指すべき方向や課題についてアテネ大会の福田富昭総監督(JOC常務理事、選手強化本部長)と、早田卓次本部役員(JOC理事、選手強化副本部長)にお話頂いた。
聞き手 日本代表選手団プレスアタッシェ竹内浩(JOC事業・広報専門委員)

○ クラブがオリンピック選手を育てる時代
○ ナショナルトレーニングセンターとエリートアカデミースクール構想
○ 成功した日本復活プロジェクトチームゲームの課題
○ 充実した強化スタッフとレベルアップしたコーチ力
○ 日本のメディアと選手の関係アテネ大会のドーピングについて
○ アテネ大会の警備について目標は常に世界の5位以内


クラブがオリンピック選手を育てる時代

竹内: アテネ大会での37個のメダル獲得ですが、選手の経歴を見てみますと、ご両親がオリンピアンなどの非常に優秀な選手だった、あるいは小さい時に町道場に通って、基本をしっかり勉強する。そうした環境のもと、一定の年齢になってオリンピックに出場して、非常にいい成績を納めたことが、私は今回の特徴として挙げられると思いました。福田総監督はどうご覧になりましたでしょうか。

福田富昭総監督
JOC常務理事、
選手強化本部長

福田: まさにその通りで、日本だけではなく、世界的に活躍している選手のほとんどが、自分の競技を3〜5歳、小学校に入るか入らない頃からスタートしています。スポーツの低年齢化と申しますか、日本代表選手団の優秀な成績をあげた選手のほとんどが、小さいときからクラブや道場でそのスポーツに馴染んでトレーニングをしてきている人です。

竹内: それはスピードが速くなってるということですか。昔はもう少し上の年齢から始めた人でも届いたのが、今はそのレベルから始めてないとなかなか難しいと。体操の場合はどうでしょうか。

早田卓次本部役員
JOC理事、
選手強化副本部長

早田: 昔は16〜17歳からでも間に合った時期がありました。私は中学校1年生の12歳から体操を始めましたが、それも専門的なコーチについた訳ではなく、独学で遊び半分でしたが、12年後にはオリンピックに間に合ったということです。ところが、今はかなり早くから準備しないといけない。今回の傾向で言うと、親がオリンピック選手またはそれに近いくらいの競技経験者という環境だった。体操は特に体操スクールの専門的な人の手によって、日本が世界の体操界をリードする姿を目標におきながら育てています。

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